こんばんは、すんです。
当然ですが、ディズニー作品以外にも素晴らしい作品はありますよね。
中でもディズニー作品をパロッた作品だったり、ディズニー作品に関わったスタッフやキャストが制作に携わっていたりすると、その作品だけでなくディズニー作品の良さや深さも感じられるように思います。
というわけで、今回は「ディズニー好きが見るべきnotディズニーな10作」を僕なりに考えてみました。
よろしければ参考にしてみてください!
目次
- 目次
- 1.シュレック(2001)
- 2.ヒックとドラゴン(2010)
- 3.ヘアスプレー(2007)
- 4.リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1986)
- 5.コープス・ブライド(2005)
- 6.シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014)
- 7.チキ・チキ・バン・バン(1968)
- 8.サウンド・オブ・ミュージック(1965)
- 9.ソーセージ・パーティー(2017)
- 10.ミッキー誕生前のウォルト(2015)
- おまけ:エスケイプ・フロム・トゥモロー(2013)
- まとめ
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1.シュレック(2001)
カッツェンバーグの復讐?ディズニーを真っ向からパロディした問題作。
最初はドリームワークス社の「シュレック」
ドリームワークスというと、ジェフリー・カッツェンバーグという「ロジャー・ラビット」「リトル・マーメイド」「美女と野獣」「アラジン」「ライオン・キング」など、ディズニーの黄金期を築いたやり手制作部門責任者(今でいうジョン・ラセターの立場の人)が、マイケル・アイズナーと喧嘩して辞職した後、
スティーブン・スピルバーグとレコード会社のディビット・ゲフィンを誘って作った会社がドリームワークスなのです。
当時「トイ・ストーリー」などピクサー映画がヒットした後で、いよいよCGアニメーションの時代がやってきたという頃、ディズニーアニメーションスタジオは2000年代の暗黒期真っ只中。
そんな中、ディズニーの黄金期を築いたスタッフとスピルバーグが指揮をとって、ディズニーが得意とするおとぎ話を真っ向からパロディにした「シュレック」を公開。
ぶっ飛んだギャグも、下品なセリフや演出も、ブラックジョークも取り入れて大人でも楽しめる上に、おとぎ話をパロディにしつつきちんとおとぎ話のセオリーを守ったハッピーエンディングに着地させる演出は、のちのディズニー映画「魔法にかけられて」を彷彿とさせます。
ピクサーの「モンスターズ・インク」を抑え、2001年に初めて設けられた「アカデミー長編アニメ映画賞」を見事受賞した良作です。
2.ヒックとドラゴン(2010)
「リロ・アンド・スティッチ」のコンビによる爽快な作品!
続いてもドリームワークス社から「ヒックとドラゴン」です。
不発続きのウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオにおける2000年代唯一のヒットとも言える「リロ・アンド・スティッチ」の監督コンビであるクリス・サンダースとディーン・デュボアによる作品。
バイキングの種族とドラゴンが食料や命を奪い合う村で、戦うことが苦手な少年があるきっかけから、史上最強のドラゴンと交流することとなり、互いの理解のために奮闘する物語。
ストーリーもさることながら、何せ映像がすごい!!
ドラゴンの背中に乗って飛び回るシーンの爽快感、没入感が素晴らしい。
男の子、大人の男性でも楽しめるんじゃないでしょうか。
ディズニーは「塔の上のラプンツェル」「トイ・ストーリー3」を発表した年でもありましたが、本作もアカデミー賞ノミネート(受賞したのは「トイ・ストーリー3」)
日本ではあまり目立たなかったものの、コアなファンが沢山いる作品でオススメです!
3.ヘアスプレー(2007)
差別も見た目も乗り越える!ハッピーなミュージカル映画!
続いては「ヘアスプレー」
黒人差別が色濃く残る1960年代のボルチモアでティーンに人気のダンス番組出演を夢見るポッチャリ系女子トレイシーが、自身のコンプレックスを乗り越え、夢を叶えつつ差別撤廃にまで奮闘するミュージカル映画。
「ハイスクール・ミュージカル」のトロン役のザック・エフロンや「魔法にかけられて」のエドワード王子役のジェームズ・マーズデンなど、ディズニーに馴染みのあるミュージカル俳優も出演。
差別などの重たい要素を感じさせない軽快な音楽によるミュージカル映画で、かなりハッピーになれます。
60年代当時のアメリカ文化や黒人差別の実情などを知りながら楽しめる作品になっているので最高です。
高校生くらいの子達に見て欲しいですね。
4.リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1986)
メンケン&アッシュマンのデビュー作はB級ホラー?怖くて笑えるミュージカル!
「リトル・マーメイド」でディズニーにやってくる前のアラン・メンケンとハワード・アッシュマンの作詞作曲コンビが作ったミュージカルの映画化作品。
ディズニーで健全な音楽をやる前のメンケンたちのぶっ飛んだ曲たちが楽しい作品。
B級映画に軽快な音楽とヘンテコなシーンを加えて何も考えなくても楽しめるミュージカルにしちゃいました。という感じです。
パックンフラワーのモデル?のような人食植物をきっかけに起こる一人の青年の恋と殺人のモンスターパニックムービーです。
劇場公開されたハッピーエンド版とお蔵入りになったオリジナルのバッドエンド版があるので、ぜひディレクターズカットで見て欲しいです。
5.コープス・ブライド(2005)
バートン×ジョニデ×ヘレナ×エルフマン。駄作な訳がない!
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」「アリス・イン・ワンダーランド」「フランケンウィニー」でおなじみのティム・バートンによる作品。
「ナイトメアー〜」と同じくストップモーションアニメによる撮影で、手間暇かかった大傑作となっています。
音楽はもちろんダニー・エルフマン。彼自身が歌う楽曲も劇中で流れます。
両親による政略結婚ではあるが、惹かれ合うカップルであるヴィクターとヴィクトリア。
ところがヴィクターは結婚式のリハーサルで失敗ばかりで結婚式の延期を言い渡される。
夜中にひとり森の中で結婚式の練習をしていた彼は、愛の誓いの言葉とともに木の枝に結婚指輪をはめてしまう。
しかし、木の枝は死の花嫁、コープス・ブライドことエミリーの指であり、求婚されたと勘違いしたエミリーはヴィクターとの結婚を承諾し、死者の国へ連れて行ってしまう・・・。
ヴィクターの声は「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウでおなじみのジョニー・デップ。ティム・バートン作品ではかなりの常連で「アリス・イン・ワンダーランド」のマッド・ハッター役や「シザーハンズ」のエドワード。「チャーリーとチョコレート工場」のウィリー・ウォンカなど。
そしてコープス・ブライドことエミリーの声は「ハリー・ポッター シリーズ」でベラトリックス・レストレンジを怪演したヘレナ・ボナム=カーター。この人、監督ティム・バートンの事実上の奥さんであり(結婚はしてない)この人もティム・バートン作品の常連となっています。「アリス・イン・ワンダーランド」では赤の女王役、「チャーリーとチョコレート工場」ではチャーリーの母親役ですね。ティム・バートン作品ではないですが、ディズニー映画では実写版「シンデレラ」にフェアリー・ゴッドマザー役で出演しています。
ハロウィーンにぴったりの作品なので、ぜひ機会があるうちにどうぞ!
6.シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014)
WDWにはあえて行かない!アイアンマン/ジャングル・ブック監督の意欲作!
ディズニー界隈では「アイアンマン」シリーズ(当時はパラマウント配給)で監督し大ヒットさせ、トニー・スタークのボディガード、ハロルド”ハッピー”ホーガン役としてもジョン・ファブロー監督が監督&主演。
今夏はディズニー映画「ジャングル・ブック」のライブアクションを監督し大ヒットに導いたり、今後「ライオン・キング」のリメイクを発表したりと深く関わっている監督です。
(昔、フロリダのディズニーワールドを舞台とした「マジック・キングダム」をジョン・ファブローが作るという噂があったのだけど、闇に消えてしまったのかな?)
劇中フロリダを通った時に
「ディズニーワールドでも行くか!」
「WDWよりもニューオーリンズに行きたい」
というような流れもあります 笑
ニューオーリンズは僕の大好きな「プリンセスと魔法のキス」の舞台でもあり、東京ディズニーランドのアドベンチャーランド、カリブの海賊がある一帯もニューオーリンズをイメージした建物が建っています。
「アイアンマン」シリーズにも登場する豪華キャストを活用しながら自ら主人公を演じてコメディに振り切った本作。
監督が配給会社諸々のしがらみから解放され、やりたいようにやった結果、笑いも随所に、家族愛の感動もある心温まる映画に仕上がっています。
なによりおいしそうな料理が出てくるのがかなり魅力的。
7.チキ・チキ・バン・バン(1968)
シャーマン兄弟×ディック・ヴァン・ダイク!素朴で優しいミュージカル。
イギリス発のファンタジーミュージカル。
主演は「メリー・ポピンズ」でバート役で活躍したディック・ヴァン・ダイク!
そして同じく「メリー・ポピンズ」で作詞作曲をしたシャーマン兄弟ことリチャード・シャーマンとロバート・シャーマンによる作詞作曲!
ご存知の通り彼らは「ジャングル・ブック」「おしゃれキャット」「ベッドかざりとほうき」「くまのプーさん」「イッツ・ア・スモール・ワールド」「魅惑のチキルーム」などでも曲を作っているかなりディズニーになじみのあるアーティストです。
ディック演じるシングルファザーと子供達、主人公が想いを寄せる社長令嬢たちが繰り広げる、空飛ぶ車「チキ・チキ・バン・バン」をめぐるファンタジーです。
日本でもヒットし、シャーマン兄弟の作風がしっかりでている楽曲はかなーり有名ですよね!
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8.サウンド・オブ・ミュージック(1965)
言わずと知れた名作!ジュリー・アンドリュースの歌声冴えるオスカー作品。
超有名どころで申し訳なさもありますが 笑
ミュージカルの金字塔「サウンド・オブ・ミュージック」!
ディズニー映画「メリー・ポピンズ」でメリー・ポピンズ役を演じたジュリー・アンドリュース主演でおくるアカデミー賞受賞作です。
楽曲も「ドレミの歌」「エーデルワイス」など、あまりにも有名な楽曲ばかり。
ハッピーな曲の多い作品ですが、お話に第二次世界大戦が絡んでくるため、なかなか考えさせられる映画でもあります。
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9.ソーセージ・パーティー(2017)
メンケン作曲の超お下劣作品!R15の大問題作!
9番目はなんと公開前!!!笑
もちろん僕も見たことはないです 笑
そしてR15のお下品なCGアニメーションという、見る人を選ぶであろうこの作品!
なぜこの映画をチョイスしたかというと、
楽曲で参加しているのがまさかのディズニー・レジェンド、アラン・メンケン!
(代表作「リトル・マーメイド」「美女と野獣」「アラジン」「ポカホンタス」などなど・・・)
ソーセージが主人公、という出落ち要素から、声優がコメディ重視の俳優ばかりだったり、予告編からグロ表現があったり、と見るのが怖くなりますが、メンケンが作曲しているなら見ないわけにはいかないですよね 笑
日本公開あるのか不安でしたが、無事公開が決まったようでよかったです!
10.ミッキー誕生前のウォルト(2015)
挫折の連続!ウォルトの苦悩を描くドキュメンタリー!
そして最後、日本ではNetflixで見ることのできる「ミッキー誕生前のウォルト」
世界で最も有名なアニメーターであり実業家であるウォルト・ディズニーが、いかに挫折を繰り返し栄光を掴んだのかを幼少期から描く映画です。
彼の伝記を読んだことがある人はより深く、読んだことがない人もわかりやすく彼の苦労を知ることができます。
兄・ロイとの関係、アブ・アイワークスとの出会い、アリスコメディでの成功と挫折、オズワルド権利問題、妻リリアンとのロマンス、そしてミッキー・マウスの誕生、、、とディズニーマニアならぬウォルトマニアにはたまらない映画となっています。
Timothy Susaninさんが書いた「Walt Before Mickey」という伝記が元になっていて、伝記自体はウォルトの娘ダイアン・ディズニー・ミラーさんのお話に基づいているということなのかな?
公式サイトにはこう書かれています
Walt Before Mickey is a feature film production of The Dreamer Movie, llc. and is based on the book Walt Before Mickey by Timothy Susanin with foreword by Diane Disney Miller. This company is not associated with the Walt Disney Company
ウォルトディズニー社とは関係ありません、と。
公式サイトの感じから、低予算っぽく見えますが作りの粗さは感じられない良作です!ソフト化してほしい!
(公式サイトからpaypalのDVD購入ページのリンクがありますが、日本に届くかどうかはわかりません 笑)
おまけ:エスケイプ・フロム・トゥモロー(2013)
「無条件の幸せ」に物申す!パーク内完全無許可撮影のB級ホラー問題作!
おまけ。
低予算、B級ホラー映画、ではありますが、一部ディズニーファンや映画ファンの間で話題になった作品です。
なんと、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールドで無許可撮影が行われたというのだから驚きです。
(一部マニアック層は「あの部分の映像はフロリダだけど、あの部分はカリフォルニアのディズニーランドの映像だから矛盾してる」みたいな考察もしています、僕はアメリカ未経験だからわからない)
前編白黒映像、夢と魔法の王国ディズニーワールドで家族旅行を過ごす主人公に言い渡される、会社の上司からの解雇宣告の電話、冷めた夫婦関係と可愛くない息子、夢の国に現れる誘惑と幻覚、夢の国で最近起きているという「噂」、謎が謎を呼ぶ展開で、何が現実で何が幻覚かわからないまま、最後には・・・。
本当に難しい内容で、好きか嫌いかはかなり賛否が分かれると思います。
ディズニーファンには
「これを本当にWDWで撮る必要があったのか。ディズニーを汚している」
という批判を受け、
ホラーファン、アンチディズニー派には
「中途半端なホラー性で全然ディズニーとケンカしてない」
という批判を受ける、なんとも微妙な今作 笑
理想と現実、幻覚の曖昧な世界を描く素材としてはディズニーっていうのは格好の素材なのかもしれないですし、
ディズニーのアトラクション特有の、幸福感からくる表裏一体の怖さってあると思います。
劇中の「イッツアスモールワールド」なんかが顕著です。
ホラーなので後味は良くないですし、理解しがたいけど、パークへのリスペクトも感じられるような、、、なんか引きこまれてしまう作品ですね。安心して楽しめるシーンはフロリダパークに行きたくなります。
まとめ
これで終わりです!
みなさんもよかったら見てみてくださいね!
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