『東京ディズニーシー大規模拡張プロジェクト』が解決するであろうもの

東京ディズニーリゾートを運営する株式会社オリエンタルランド株主総会が日本時間の6月14日に行われ、そこで「東京ディズニーシー大規模拡張」についての発表がありました。

 

www.olc.co.jp

「東京ディズニーシー大規模拡張プロジェクト」基本計画の合意およびディズニー社とのライセンス契約の延長について

 

まぁ僕は株主でもなんでもございませんので、当然総会には参加してないのですが。

今回発表されたリリースによると、オリエンタルランド(以下OLC)は2022年オープンを目指し、2500億の投資をして東京ディズニーシーを拡大、新たなテーマポートを建設するという内容です。

この新たなテーマポートは「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「ピーターパン」のエリアと、そこに含まれる4つのアトラクション、3つのレストラン、そしてショップ1つ、レストラン2つを持った新たなホテルで構成されています。

 

用地は東京ディズニーランド裏手にある駐車場部分で、駐車場を立体化することで用地確保する模様。ホテルは現在ディズニーリゾートラインのベイサイドステーションがある真横に建てられるものと思われます。

 

パークに関しては正直まだまだ知識不足な面もあって、普段あんまりパークの未来とか、予想妄想とかをブログには書かないのですが(垂れ流しのtwitterには書く)今回いろいろ予想を超えた計画の発表だったので、この計画現在東京ディズニーリゾートが抱えるどんな問題を解決するのか、という点について考えてみました。

 

目次

 

東京ディズニーリゾート拡張計画についての流れ

まずはOLCが目指していたものについて考えます。

 

2014年

東京ディズニーリゾートの大リニューアルについては2014年(4年前!!)に一度発表されていました。

http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/news_olc-3548594841876110755/main/0/link/20141030_05.pdf

この時点では

「ランドのファンタジーランドの拡張&刷新」と「シーのロストリバーデルタ横用地の開発」でした。

 

2015年

この計画の詳しい内容については2015年4月に改めて発表されました。

http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/news_olc-989097192970464224/main/0/link/20150428_04.pdf

ファンタジーランドの拡張」は現在工事が行われている「美女と野獣エリア」に繋がるもので、コンセプトアートも大幅に違うということはありません。

また同時に「ふしぎの国のアリス」をテーマとすることも発表され、それが「刷新」の部分に当たると思われます。2014年に発表されたコンセプトアートを見る限り「イッツ・ア・スモールワールドを撤去し『ふしぎの国のアリス』のエリアを作る」のと「トゥモローランドテラスをファンタジーランドのレストランに作り変える」という計画があったと思われます。

また、「シーのロストリバーデルタ横」に関しては「アナと雪の女王エリア」という発表がされていました。

 

 

が2015年12月に暗雲が立ち込めます。

「検討期間延長」という表現ですでに発表されていた再開発が見直しされます。

http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/news_olc-3746889077292129404/main/0/link/20151222_01.pdf

おそらくこの時点で「ファンタジーランド刷新」の部分が案から消え、その名残として「イッツ・ア・スモールワールドのリニューアル」が行われたものと思われます。

 

2016年

2016年に期間延長され見直された再開発の一部が発表されます 。

http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/news_olc7854957970826699676/main/0/link/20170922_01.pdf

ランドは「美女と野獣エリア」「ベイマックスのアトラクション」「ミニーのグリーティング場」

シーは「ソアリン」という感じです。

 

ランドに関していうと以前発表されたものに他の小さなアトラクションがくっついて来た感じですが、シーに関しては思わぬところからやってきました。

しかもソアリンが作られる場所がメディテレーニアンハーバーで、もともとバックステージになっていた部分に作るというのに当時は驚かされました。

 

その後、大きなリリースはありませんでしたが、前述した通り「イッツ・ア・スモールワールド」が1年かけてリニューアルされ、シーの「セイリングデイ・ブッフェ」はクローズし、ランドの入園ゲートが大規模工事されることとなりました。

 

ここから見えてくるもの

ここから見えてくるOLCが望んだもの、目指していたものを考えます。

 

シーにもファンタジーランドを!!

間違いなく言えるのは、OLCは「ランドのファンタジーランドのような複数の映画の要素を導入できるエリアがシーに欲しかった」というのが言えると思います。

ランドのファンタジーランドの刷新計画が立ち上がって見直されたことを考えると、やはり映画がテーマのアトラクションを導入したいが、ランドは結構いっぱいいっぱい。

アドベンチャーランドウェスタンランド、クリッターカントリーはスペースもなければそれに合う映画も(あるにはあるけどOLCが望むようなキャッチーさは)ないですからね。

シーとなるとその問題はより深刻で、アラビアンコーストはアラジンワンテーマだし、マーメイドラグーンはリトルマーメイド一択。ロストリバーデルタなら「リメンバーミー」や「三人の騎士」はいけそうだけど不安が残る。他のエリアは無理だし、アメリカンウォーターフロントは飽和状態。

ならば「シーにもファンタジーランドを!」ということでできたのが今回のテーマポートなのだろうと思います。

 

今回作られるテーマポートのテーマは「魔法の泉が導くディズニーファンタジーの世界」だそうで、「それ、もはや港ではない・・・」という感じなのですが、そこらへんなりふり構ってられないくらいには渇望していたのでしょう。

今回くらい思い切って発表してしまう方が、物事の大きさゆえにそういう細かいところ忘れてしまいそうになりますし。

 

「東京オリジナル」への異常なこだわり&ぶっ飛ばない映画のチョイス

加賀美会長は「東京オリジナル」を何度も繰り返していました。

ウォルトディズニーワールドに美女と野獣のエリアはありますが、アトラクションは東京が初ですし、今回のごちゃ混ぜテーマポートも東京初です。

 

また、「アナ雪」自体はどうしても欲しかったのでしょう。

見直しがかかったのが先か、香港やパリにアナ雪エリアが作られると知ったのが先かはわかりませんが、もし後者ならば「同じアナ雪でも東京オリジナルがいい」と思って3つの映画を組み合わせたテーマポートに変えたのかもしれません。

 

 

ラプンツェル」を持ってきたのも、やはりプリンセスものというわかりやすいアイコンに惹かれたのだろうという感じもしますし、ここにきて「ピーターパン」というのも、スタンダードすぎて、逆に思い切ったなぁという感じがします。

やっぱりまだまだ「ズートピア」や「シュガーラッシュ」「モアナと伝説の海」「リメンバーミー」などの世界はOLCにとっては危なっかしいのかなと思ってしまいます。

 

 

人の入れるエリアの拡大&計5つのレストラン開業

事前に発表されていたロストリバー・デルタ横の拡張用地はひとつのテーマポート(ポートディスカバリーくらい)を作れるくらいの広さがあるのですが、その程度の開発では(特にそこをアナ雪のエリアにしてしまえば)今のような混雑の根本的な解決にはならないだろうと思われたのでしょう。

新たなテーマポートは駐車場を潰しての文字通りの大規模拡張となるので、かなりの広さが見込めます。

俯瞰地図で見ると、美女と野獣エリアを含めたファンタジーランド全体くらいありますからね。それでもアトラクションは4つだけなので、広さが十分見込めるほか、今後もいろんな映画のアトラクションができる可能性はありますし、取り込みやすいエリアだと思います。

 
またホテル内を含めて計5個のレストランの開業というのが、現在よっぽど飲食施設に困っているんだろうなというのがわかります。
「セイリングデイ・ブッフェ」も「ドックサイドダイナー」というなの簡易飲食施設へのリニューアルが発表され、どんどん食の回転を早くする意図が見て取れます。
 

ついでに解決されるかもしれないもの その1「導線」

今回ディズニーリゾートライン「ベイサイドステーション」側にパーク直結のホテルを作るということで、おそらくホテル側に東京ディズニーシーの新たな入り口が作られることは間違いありません。

おそらく新ホテル宿泊者専用通路になるとは思いますが、これによりパークへの入場者を分散させることができるメリットもあるかと思います。

新ホテル宿泊者は新テーマポートに優先して入れるとなれば当然新ホテルの需要も増すのは間違いありません。

 

また、上海ディズニーランドにはトゥモローランド横にディズニータウン(イクスピアリダウンタウンディズニーのような商業施設)へと抜けることができる別の入場ゲートがあるため、ホテル宿泊者限定という縛りもそこまで必要ないのかもしれません。

 

 

これに伴い、ベイサイドステーション周辺の開発がなされるかどうかも見ものですね。

駅やホテルがあるとはいえパークの入口反対側に位置するのでかなりさみしいエリアなので、NKホール跡地も含め、どういう風に変化していくのかも見ものです。

 

 

ついでに解決されるかもしれないもの その2「景観」

 ロストリバーデルタのコースターアトラクション「レイジング・スピリッツ」こちらに乗ったことがある人はご存知かと思いますが、立地上、ホテルが大胆に見えてしまうんですよね。

それがもしかすると、新しいテーマポートが遮ってくれることによって見えなくなるかもしれません。

というか、本来は見えなくするべきだと思うんですよね。

新テーマポートは入り口が「レイジングスピリッツ」と「ジャスミンのフライングカーペット」の間にあり、ホテル側に向かって開発されるので、そこまで意識して建設してもらえることを祈ります。

 

ただ問題は「新テーマポートの工事現場撮影のためにレイジングスピリッツにカメラを持ち込むオタクが急増して事故多発」という可能性。なきにしもあらず。

 

まだ残ってる

そして忘れてはいけないのがロストリバーデルタ横」のエリアが残っているという点。

妄想としては多くの方が「三人の騎士」と「リメンバーミー」を採用したロストリバーデルタ拡張を期待していますが、全然関係なく他の映画の要素を入れるのもありえるかと思います。

ぶっちゃけ今回の拡張はtwitterに流れてくる妄想以上にふわっとしたテーマポートが生まれたので、もはや「すでに同じ映画のアトラクションがあるとか関係ない」「テーマは割とふわっとしててもOK」という感じで考えていいんだなと思いました。

 

もう我々は「大人の東京ディズニーシー」なんて要素を求めるのがいかに愚かなのかを思い知らされましたね。

それでもきっと遊びにいけば楽しいんだろうからオッケーです。

 

まとめ

やっぱり、オタクの望んだような結果にはなりませんが、オリエンタルランドらしい大胆な計画で面白いと思います。

正直いきなりあんな広さの拡張を持ってくるなんて思っても見なかったし、香港、パリと立て続けに「アナ雪エリア」が確定されてきていたので、もう絶望的なんじゃないかと思っていたのですが、きちんと「アナ雪」も持ってきて驚きました。

そして一番意外なのは「ピーター・パン」ですよね。

これによりランドのファンタジーランドにある「ピーター・パン空の旅」ももしかするとクローズして新しい施設になるかもしれません。人気で僕自身も好きなアトラクションですがやっぱり回転率はすこぶる悪いし、世界中色んなパークにあるため比較すると他国の方が最新になってしまうので。

また、公式リリースによる解説を読む限り、このピーターパン大型ライドって、上海ディズニーランドのパイレーツ・オブ・カリビアンじゃ?????

 

ボートが空を飛ぶシーンってつまり、上海カリブのボートが海を潜るシーンを応用したやつじゃ????

もしそれが実現した場合、東京ディズニーシーはおそらく世界一のディズニーパークになります。(願望込み)それくらいすごいアトラクションだし、きっとピーターパンとの相性もいいし、トロンはないけどTDSには他のどこにもないセンターオブジアースという最高のアトラクションがあるだろうが!!

 

2022年にはこれらがオープンしているということなので、いやはやどうなるかはわかりませんが、楽しみですね。

 

死ねない理由がまた増えました。生きねば。

 

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