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さらば、ディズニー・トゥーン・スタジオ

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ライオン・キング3 -ハクナ・マタタ- (字幕版)

月の初めからこんなネガティブな記事で申し訳ないのですが、先日ディズニー・トゥーン・スタジオが閉鎖されることが決まりました。

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「ディズニー・トゥーン・スタジオ」とはアイズナー体制時代に「ディズニー ムービー・トゥーン」と言う名前で、短編やビデオスルー映画を作るスタジオとして設立され、大ヒットした作品のジェネリック的な続編をたくさん作ることで小金を稼いでいました。もともとテレビ部門に近いとこに配属されていましたが、2003年にスタジオの再編成により映画部門に再配置され、名前も「ディズニー・トゥーン・スタジオ」へと改名されました。

アイズナー退任後、ディズニーのCEOは我らがボブ・アイガーに代わり、2006年ピクサーの買収以降、社長がエド・キャットムル、アニメーションの責任者がジョン・ラセターに移りました。「これ以上低クオリティな続編モノは量産させない」として、スタジオを一気にリフレッシュされ、企画中だったあらゆる続編モノを中止。当時の社長は更迭されています。

以降はピーター・パンのティンカー・ベルを主人公とした「フェアリーズ・シリーズ」、カーズの世界の延長として擬人化した飛行機の世界を描いた「プレーンズ」シリーズの2本柱で映画製作を続けていました。

それが、ジョン・ラセター退陣により、および21世紀FOXの買収にある程度目処がついたことによりスタジオ自体が閉鎖となってしまったようです。

 

eiga.com(※一応「買収しても独占禁止法にはならないよ」という政府からのお墨付きがついたというだけで、最終的な買収完了はまだできていません。それでもかなりの前進です)

 

21世紀FOXの買収にはアニメ制作部門である「フォックス・アニメーション」とその子会社の「ブルースカイ・スタジオ」(「ザ・シンプソンズ」「アナスタシア」「アイス・エイジ」や「I LOVE スヌーピー」などを制作)も含まれます。

「プレーンズ2」が興行的に良くなかったのもあり、ラセターがいない状態で、抱えるスタジオが増える今、無理して抱え込む必要性も無くなったのでしょう。

 

D23 EXPO 2017にて発表された「プレーンズ」の宇宙版「Space」の製作が進んでいましたがそれもキャンセルとなります。

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正直、スタジオの閉鎖自体は会社としてプラスなのか、マイナスなのかよくわからないし、ぶっちゃけこのスタジオの作品ほとんど観てないので詳しいことは全然言えないのですが、とりあえず、追悼。

素晴らしい(?)作品をありがとう。

 

う〜んでもやはり続編モノは90年代の「間に合わせで作った作画の荒いアニメ」の印象が強くて、基本的には観てないんですよね、ディズニーチャンネルでちらっと、とか。それか観てても子供の頃で覚えてないか。

そういえばリトル・マーメイドは三部作トリロジー持ってるのに3だけまだ観てません、というか2もディズニーチャンネルで観てブルーレイは再生してないかも…。

 

というレベルではございますが、観たことある作品だけを抽出したら、全47作品中8本しかなかったので、今回は観てて記憶にあるやつは全部紹介します。

 

目次

 

 

グーフィー・ムービー/ホリデーは最高!!

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このブログでも2〜3度紹介させていただいてるこのグーフィー・ムービー。

後に「ターザン」や「魔法にかけられて」の監督となるケヴィン・リマが監督を務めておりその手腕を発揮。

 

愛が空回りする父親と悩みを抱える思春期の高校生の息子というありがちな設定を、ディズニーのビッグファイブを担うグーフィーにやらせるのだから新鮮。息子のマックスはグーフィーと比べ圧倒的に常識人で、そりゃあグーフィーがパパだったらちょっと恥ずかしいかなと思わなくもない 笑

しかしながらディズニーらしい着地点もしっかり用意しているファミリームービーです。ファンからの人気も高く、この映画に登場するミュージシャンのツアーのTシャツを着ている人をパークで時折見かけるほど。

 

テレビシリーズ「パパはグーフィー」の派生作品で、トゥーンものの雰囲気を殺さず、かといって散漫な印象もない、きっちりストーリーラインの通った映画となっていて面白いです。

 

オススメ度:★★★★★(星5つ)

 

観てないのですが、続編の「Xゲームは大パニック!」もトゥーンスタジオ制作。

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くまのプーさん/クリストファー・ロビンを探せ!

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 続編がありすぎて何が正史かわからない『くまのプーさん』シリーズの正当なる長編続編とされている「クリストファーロビンを探せ!」です。

こちらの作品はかなり特殊な立ち位置となっていて、一応制作はディズニー・トゥーン・スタジオとなっているのですが、実際にアニメーションを制作したのはウォルト・ディズニー・アニメーション・ジャパン。はい、日本の会社なんです。これ観た時僕自身「そんなスタジオあったんかい!」って思いました。

 

「プーさんらしさ」を殺さない程度に大冒険を盛り込ませた本作。

まぬけでつかみどころのないセリフがとてもよいです。

「冒険」というスリルのある展開を持ち込んだ割には展開が甘く、ちょっとだらけた印象。

 

オススメ度:★★★☆☆(星3つ)

 

 

原作の元ネタが同じなのか、「2011年版」と非常によく似ております。

プーは見れば見るほど「原作読まないと・・・」というマニアックな方向に走らせてくれるのでいいですね(まだ未読)

 

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ライオン・キング2/シンバズ・プライド

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子供の頃にめちゃくちゃ感動して「すごい!!面白い!!」と思ったんだけど、大人になるとちょっと画像の荒さとかがめちゃくちゃ気になってしまいました 笑

「ライオン・キング」の正当なる続編といった感じで、ストーリーはかなりいいです。

「ライオン・キング」がシェイクスピアの「ハムレット」をモチーフにしている一方、「シンバズ・プライド」は同じくシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」

ということで、運命に弄ばれるライオンたちの悲しい恋愛を描く、のですがそこはディズニーらしくハッピーエンド。

父となったシンバの王としての成長も描きます。

「ライオン・キング」であれだけ笑かせてくれたティモンとプンバァが滑り倒してるのが残念。

 

オススメ度:★★★★☆(星4つ)

 

この作品の主人公でシンバの娘のキアラとはまた別に息子がいました!と言う話がテレビシリーズの「ライオン・ガード」です。観てないけど・・・。

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リトル・マーメイドⅡ/Return to the Sea

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アリエルが母親になったら、今度は娘が人魚に憧れちゃった!!という話。

子供の頃に見ていれば大絶賛しただろうなー!という感じですね。面白くない訳ではない、がそれほどクオリティが高い訳でもない。

どうあがいても「1」の逆バージョンといった感じが強くて、何処かで見たことあるような話の焼き回しです。同じ2ならライオン・キングに軍配があがるかな。

とはいえリトル・マーメイドが好きならば全然見ても損はないと思います。

 

オススメ度:★★★☆☆(星3つ)

 

全然関係ないんだけど邦題のサブタイトルも英語表記の「Return to the Sea」なので、完全に考えることを放棄した感じが逆に好感を持てる。

そうだよね!頑張って邦題つけても叩かれるもんね!!俺みたいなやつに!!

 

 

ピーターパン2/ネバーランドの秘密

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これは重大なネタバレなんですが・・・ネバーランドの秘密は本作では明かされません。

 

これは劇場公開もされたのでなかなか気合いの入った作品でした。予告編を見たときには興奮したものです。

内容は「ピーター・パン」の補足のような立ち位置の映画になってしまいがちなのですが、既存のキャラクター像を一歩前に進ませたという意味では賞賛できます。ウェンディという存在に頼り切らなかったのも、最後のシーンもうれしい。

 

ただ手に唾を吐きかけてその手でがっちり握手を交わすシーンは子供ながらに普通にドン引きだった。

 

「ピーター・パン」で「♪フックはタコだ」と歌うシーンがあるのですが、言語版は「Hook is a codfish(codfishは鱈)」、「ピーター・パン2」でも同じ歌が歌われるるものの、吹き替え版が「♪フックはタラだ」にされていて全然ピンとこないという弊害が起きています。

 

オススメ度:★★★☆☆(星3つ)

 

(追記)単独記事を書きました。

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くまのプーさん/完全保存版Ⅱ ピグレットムービー

くまのプーさん/完全保存版II ピグレット・ムービー [DVD]
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くまのプーさん長編の正当なる続編は前述した「クリストファーロビンを探せ!」な訳ですが、「ピグレット・ムービー」は「くまのプーさん/完全保存版Ⅱ」なのです。何をいってるのかわからないと思いますが、僕も何をいってるのかわかりません。

 

そもそも英語のオリジナルのタイトルには「完全保存版」とか一切ついてないし「Winnie-the-Pooh」すら書かれてないので「ソフトを買わせるためになんかすごい感じの印象を与えたい」という日本の会社の悪いところがでてる。それで混乱するのは客なんだよ!!!

 

まぁタイトルはともかく、めちゃくちゃいいです、これ。

「プー好き」なみんなのためにあるような作品。ピグレットの話を中心としつつ、彼らが初めてカンガとルーと出会った話を描きます。優しくて文句も言えないために、イーヨーやラビット以上に損な役回りを担っているピグレットが本当に愛おしい。

プーたちがピグレットのために頑張る話でもあれば、ピグレットがプーたちのために頑張る話でもあるので泣けてくる。

いろんな人に見て欲しいですね。

 

オススメ度:★★★★★★★(星7つ)

 

 

ライオン・キング3/ハクナ・マタタ

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えーっと、なんだろ。絵がキレイです。

 

「ライオン・キング3」というタイトルで日本では正史なのですが、オリジナルタイトルは「The Lion King 1 1/2」つまり「1と二分の一」。「ライオン・キングの裏でこんなことがあったよ」という完全ギャグテイストのスピンオフです。

ホロッとさせる展開もあるにはあるのですが、それまでのギャグの応酬のせいで全く意味をなしていません。

「ライオン・キング2」がかなり良かったので続編として期待するとちょっとがっかりするかも。

そんな人がいるかはわかりませんが「ライオン・キング」という作品を神のように崇めている人がいれば、おそらく許せないレベルで「アレも実は裏にこう言う話があったんだよ」というギャグにしていってしまうので、もう原作破壊といってもいいレベルです 笑

とはいえそのギャグが笑えないかというとそんなことはなく、めちゃくちゃ面白いのも事実・・・

自分が本当にディズニーを愛しているか、「ライオン・キング」を愛しているかを試されているかのような、踏み絵のような映画です 笑

よくこんな作品作ったよなー(棒読み)

 

オススメ度:★★☆☆☆(星2つ)

 

 

もうスタジオ閉鎖されるので要らぬ心配なのですが、これ本当に後から「The Lion King 3」が発表されたらタイトルどうするつもりだったんだろ。

 

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ミッキー、ドナルド、グーフィーの三銃士

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 グーフィームービーとかピグレットムービーから察するに、トゥーンスタジオはこう言うのをずっと作っていくべきだったんだよ。

 

「スターシステム」を利用してミッキーたちが俳優として三銃士の物語を演じているような作品ですね。

今はどうかわかりませんが、昔はディズニーシーで三銃士の衣装のミッキーたちと会えたりもしていたようです。

 

そんなに大盛り上がりな作品ではないものの、みんなが大好きなキャラクターがしっかりと個性を生かしながらも大冒険していく様はなかなか面白いです。

 

ミッキーとミニーのラブコメも見れるし、なぜかクララベルに惚れてしまうグーフィーも見れるし、ミッキーからドナルドに対するブラックジョークなども炸裂するので面白い。やっぱりこういう作品がもっと必要だよ。

 

オススメ度:★★★★☆(星4つ)

 

 

 まとめ

ディズニー・トゥーン・スタジオ作品は意外と面白い。

 

プレーンズとかティンカー・ベルとか一切見てないし、評判のいい「ムーラン2」とか「ノートルダムの鐘2」とかも見ていないのですけど、改めて冷静に考えると、まぁ意外と面白い作品が多いかな。

絵とかはやっぱり雑な作品も多いんですけど。

でもやっぱり「本家を超える続編」って言うのが全然出てこない、それどころか、そもそもそういう意思のもとで作られてない作品ばかりなので、シリアスな続編ものよりもほのぼの日常系スピンオフをもっとたくさん作って欲しかったかも。

いま現在続編は本家のウォルト・ディズニー・スタジオやピクサー・アニメーション・スタジオで作られ続けていくので、クオリティはぐん!と上がっていますが、やっぱりオリジナルが観たいなぁ、観たいよね?

 

とりあえず、ディズニー・トゥーン・スタジオのみなさま、お疲れ様でした。

 

(追記)

3年の時を経て、「その2」が書きあがりました。

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