ついにやります。30選。
これまで7選と10選はたくさんやってきたけど30選は初めてです。
いかんせん数が多いので超!簡単に紹介します。
っていうか雑感?みたいな・・・。
正直ディズニーの歴史が長すぎて&ディズニー+登場による新作発表ペースが異常なため、追えていない部分があるんですが、ちょっと勘弁してもらいたいですね。
2020年くらいまでを基準に、押さえておきたい作品と、私個人で好きなものを選出してみました。正直30作でも選びきれない。
結構ベタな選出だと思うので初心者にも優しいかなと思います。
それでは!
目次
- 目次
- 1.蒸気船ウィリー/Steamboat Willie(1928)
- 2.プレーンクレイジー/Plane Crazy(1928)
- 3.骸骨の踊り/The Skelton Dance(1929)
- 4.花と木/Flowers and Trees(1932)
- 5.三匹の子ぶた/The Three Little Pigs(1933)
- 6.かしこいめんどり/The Wise Little Hen(1934)
- 7.風車小屋のシンフォニー/The Old Mill(1937)
- 8.ミッキーの移動住宅/Mickey's Trailer(1938)
- 9.ミッキーの造船技師/Boat Builders(1938)
- 10.ミッキーの青春手帳/The Nifty Nineties(1941)
- 11.グーフィーの野球教室/How To Play Baseball(1942)
- 12.リスの住宅難/Chip an' Dale(1947)
- 13.ミッキーとあざらし/Micky and The Seal(1948)
- 14.ドナルドの神経衰弱/Drip Dippy Donald(1948)
- 15.小型クーペのスージー/Susie, The Little Blue Coupe(1952)
- 16.小さな家/The Little House(1952)
- 17.ヴィンセント/Vincent(1982)
- 18.ルクソーJr./Luxo Jr.(1986)
- 19.おなかが大変!/Tummy Trouble(1989)
- 20.ミッキーのアルバイトは危機一髪/Runaway Brain(1995)
- 21.ジョン・ヘンリー/John Henry(2000)
- 22.デスティーノ/Destino(2003)
- 23.ロレンゾ/Lorenzo(2004)
- 24.グーフィーのホームシアター/How To Hook Up Your Home Theater(2007)
- 25.紙ひこうき/Paperman(2012)
- 26.ミッキーのミニー救出大作戦!/Get A Horse!(2013)
- 27. Bao/Bao(2018)
- 28.殻を破る/Out(2020)
- 29.ループ/Loop(2020)
- 30.あの頃をもう一度/Us Again(2021)
- まとめ
- おすすめ記事
1.蒸気船ウィリー/Steamboat Willie(1928)
言わずと知れた、ミッキーのスクリーンデビュー作です。
ディズニーとしてミッキー・マウスの最初の作品であるという意義以外にも、世界初のトーキーアニメーションであるという点で映画史に残る意義のある作品。
オープニングの口笛と「わらの中の七面鳥」が良いですね。
ピートが噛んでる黒いアレは「噛みタバコ」というらしいです。へー。
「わらの中の七面鳥」の一部シーンが動物虐待に当たるということでカットされたりもしてるので、いろいろ見較べて注意しながら観るとよいです。
2.プレーンクレイジー/Plane Crazy(1928)
ミッキー・マウスの真のデビュー作。
完成こそ『蒸気船ウィリー』より早かったもののトーキー映画にこだわったウォルトにより一時お蔵入りされた作品です。
ミッキーとミニーの顔が若干違う(白目がある)のも特徴。ミッキーのセクハラっぷりがキャラクター設定がまだ固まってなかったんだな、という感じでもあります。
3.骸骨の踊り/The Skelton Dance(1929)
記念すべき「シリー・シンフォニー」シリーズ第1作は、
なんとホラーでした!という作品。
夜な夜な骸骨が音楽に合わせて踊り出す奇妙な作品ながら、
そこまで怖さはない、コミカルな作品です。
4.花と木/Flowers and Trees(1932)
世界初のカラー映画。
ウォルト・ディズニーの世界初制覇っぷりがすごい。
アカデミー賞短編アニメ賞受賞作。
タイトル通り花と木の擬人化アニメで美しいラブストーリーでもあります。
5.三匹の子ぶた/The Three Little Pigs(1933)
言わずと知れた名作映画。アカデミー賞短編アニメ部門受賞作。
この映画に使用された曲「オオカミなんか怖くない」は教科書レベルの知名度なんじゃないでしょうか。
シリーシンフォニーのキャラクターとしては珍しく、ディズニーパークにも普通に登場する、ディズニーにとってかなり重要な作品。
『赤ずきんちゃん』『オオカミは笑う』『働き子ぶた』は続編です。
6.かしこいめんどり/The Wise Little Hen(1934)
カラー作品です。ドナルド・ダックのデビュー作。
ドナルド・ダックシリーズではなく、
あくまでシリー・シンフォニーの脇役としての登場です。
細ドナルドが可愛い。
何言ってるかわからないのもこの頃から健在。
原作は童話。意地悪せずにお手伝いしようね、という教訓のある短編です。
一緒に出てくるピーター・ピッグは『三匹の子ぶた』の親戚?という設定らしく、他のいくつかの短編にも登場。
7.風車小屋のシンフォニー/The Old Mill(1937)
アカデミー賞短編アニメ部門受賞作。
ディズニーが初めてマルチプレーンカメラを導入した作品で、
2Dアニメながら立体感のある演出が特徴。
特に深いストーリーがあるわけではないですか、アニメーションの力強さ、生命の神秘を感じることのできる作品です。
映像技術の進化とかを感じてください。
8.ミッキーの移動住宅/Mickey's Trailer(1938)
いや〜好きすぎる。
三馬鹿の短編です。
移動住宅の機能、アイデアの面白さがやばいです。
基本は「そうはならんやろ」な作品ですが 笑
みんなのためにご飯を用意してくれるミッキー愛おしいし、
トウモロコシ美味そうすぎる。
ラストのドタバタ、結局なんとかなるという面白さ。
最初から最後まで楽しめます。
9.ミッキーの造船技師/Boat Builders(1938)
またもや三馬鹿の回です。
あんなディアゴスティーニみたいなインスタント造船セット欲しすぎるでしょ。乗りたくはないが。
そりゃそうだよねってオチが最高。
グーフィーが船首の女性像にゾッコンなの、いろいろどこからツッコめばいいかわからない。
10.ミッキーの青春手帳/The Nifty Nineties(1941)
正直面白いかどうかはよくわからんですが、
何度も言いますが私はこのフニャペチャなミッキーが大好き!!
「あの頃は良かったね」という懐古主義をミッキーに演じてもらっている映画です。
途中のボードビル鑑賞で出てくる紙芝居の謎さとか、
アニメーターのウォード・キンボールとフレッド・ムーアの突然の登場とか、
不思議な映画になってます。
11.グーフィーの野球教室/How To Play Baseball(1942)
お馴染みグーフィーの「How Toシリーズ」
日本語では「〇〇教室」と題されることが多いですが、
必ずしもすべてが一致するわけではなく、How Toがタイトルについたのは本作が最初。
全員グーフィーで野球するという絵面だけでも面白い作品。
ただしこれを観ても野球ができるようにはなりません。
正直「〇〇教室」シリーズは全て面白いし、吹き替え版ナレーションの大平透さん(ピートやホーマーの声優でもある)が亡くなられたのでもうあの声で新作を楽しめないのか…と思うと寂しくもありますね。
12.リスの住宅難/Chip an' Dale(1947)
ドナルド・ダック短編ですが、チップとデールにちゃんと名前がついた最初の作品とのことです。
身体の大きさを武器にチップとデールの棲家を奪うドナルドと、
家とドングリを取り返そうと奮闘するチップとデールの戦いです。
デールの間抜けぶりもドタバタの種。
これ観てるとドングリ美味そうに見える。
13.ミッキーとあざらし/Micky and The Seal(1948)
ミッキーの貴重な入浴シーンが観れる作品。エッチだねぇ。
プルート災難回でもあります。
可愛くて家族で観れる良作。
14.ドナルドの神経衰弱/Drip Dippy Donald(1948)
絶対に眠りたいドナルド vs 絶対に眠らせたくない家具たち
知ってたけどドナルドは無生物にここまでおちょくられる事ができる。
ドナルドが眠たそかわいそうで、観てると目がしょぼしょぼしてくる感じ。
15.小型クーペのスージー/Susie, The Little Blue Coupe(1952)
元祖『カーズ』ともいえるウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの車擬人化アニメ。
可愛い車の女の子の波乱万丈の人生です。
人が運転してるのか、車の意思で動いてるのかわかりにくい。
終わり良ければすべて良し。まだね。
16.小さな家/The Little House(1952)
ホラー映画です(違)
「終わり良ければすべて良し」なんてことは甘すぎると思う、
それくらいには「小さな家」が惨めすぎてキツイ短編です。
『トイ・ストーリー』的な、「次に壊されるのは自分じゃないかと怯える日々」みたいな恐怖。
これ作ったアニメーター、まじで心荒んでるんじゃないかな。
絵本とかになっていて人気ですが、これはもうカルトだと思う。
17.ヴィンセント/Vincent(1982)
いきなり30年も間が空いてすみません。
なんとなんと、ティム・バートン作のショートフィルム。
こんな作品がディズニーにあっていいのかっていう暗さ。
ナレーションはタイトルにもなったヴィンセント・プライス。
ストップモーションアニメですが、白黒撮影され『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』以上にシュールで不気味。
18.ルクソーJr./Luxo Jr.(1986)
ピクサーのロゴになっている電気スタンドのキャラクター「ルクソーJr.」の短編映画。
そのためオープニングのピクサーのロゴが今とかなり違います。
『トイ・ストーリー』のジョン・ラセター監督作。
もちろん、みんな大好きピクサーボールも出てくるよ。
19.おなかが大変!/Tummy Trouble(1989)
映画『ロジャー・ラビット』製作時に作られた短編。
おもちゃを誤飲したベビー・ハーマンを病院に連れていくと、むしろロジャーが災難に・・・。という話。
ドナルド・ダック短編っぽくもありつつ、もっと過激、どちらかというとルーニー・トゥーンズやトムとジェリー的なドタバタが楽しめます。
『ロジャー・ラビット』の短編というだけあり、終わり方も最高です。
その他続編が『ローラー・コースター・ラビット』『キャンプは楽しい』の2本製作されています。
20.ミッキーのアルバイトは危機一髪/Runaway Brain(1995)
みんな、狂ったミッキーが見たければこれを是非!
ミッキーが危険なアルバイトに挑戦して体を乗っ取られてしまうという、まぁ良くあるっちゃあるけど、ミッキーがやるから面白いっていう作品。
『グーフィー・ムービー/ホリデーは最高!』と同時上映だったらしい。濃すぎるだろ。
監督のクリス・ベイリーは他に何やった人かと言うと、
海外ディズニーの『バグズ・ライフ』アトラクション「イッツ・タフ・トゥー・ビー・ア・バグ!」の監督をやったらしくてなんか謎の納得感があります。
21.ジョン・ヘンリー/John Henry(2000)
ルネサンス期を支えた名アニメーター、マーク・ヘンが製作する短編。
アメリカの伝説の黒人男性「ジョン・ヘンリー」を題材にしています。
歌もいいし、ルネサンス期の懐かしさも、
ウォルト時代の懐かしさも感じられる短編。
22.デスティーノ/Destino(2003)
ウォルト・ディズニー×サルヴァトール・ダリが製作途中で頓挫していた短編アニメを、時代を超えて完成させた作品。
ウォルトの甥ロイ・E・ディズニーがフランスのディズニースタジオに依頼して作らせました。
シュールレアリズム芸術って感じでinterestingではあるけどfunnyかどうかはわからん。
少なくとも野球選手出てきた瞬間はなんか場違い感すごくて笑えました。
23.ロレンゾ/Lorenzo(2004)
いやもう、大好き。
『ビアンカの大冒険/ゴールデンイーグルを救え!』『ポカホンタス』の監督、マイク・ガブリエルが監督した青い猫の短編。
元々はナイン・オールド・メンのジョー・グラントのアイデアを映画化したものだそうです。
人をからかってると怖い目にあうぞ、という教訓がある怖かわいい短編。
24.グーフィーのホームシアター/How To Hook Up Your Home Theater(2007)
グーフィーが家にホームシアターを作る話。俺も家にホームシアターが欲しいな。
2000年代に蘇るグーフィー短編ということで貴重です。
家にウォルトの肖像画を飾っているグーフィー好きすぎでしょ。
(ジョン・ラセターもいるよ)
25.紙ひこうき/Paperman(2012)
はい、出ました名作『紙ひこうき』
モノクロ調に口紅の赤が映える。
冴えない僕と美しい君の、理想的すぎる物語。
想いは魔法となり命を与え、行動は理屈を超えていく!そんなラブストーリー。
心がキュッとなるぜ。
26.ミッキーのミニー救出大作戦!/Get A Horse!(2013)
『アナと雪の女王』に併映された短編。
2013年に白黒のミッキーの映画を作るよ!とニュースになった時は「そんな馬鹿な!」と思ってたけどやっぱり「そんな馬鹿な!」だった。
クラシックなミッキー&フレンズを使っても、こんな面白いことできるぞ!という
なんかアトラクションっぽくもある映画で、本当に映画館で観れたのは貴重でした。
最高だね。
オズワルド&キャプテン・アメリカを着てるホーレスを探せ!
27. Bao/Bao(2018)
これも名作。ピクサーからBao。
中華まんの擬人化とメタファーが秀逸なギャグで笑い、感動で泣ける映画。
本作のドミー・シー監督最新作長編『私ときどきレッサーパンダ』まじで楽しみです。
28.殻を破る/Out(2020)
ディズニー+限定配信。ピクサー・スパークショーツからゲイ・セクシャル・カップルのカミングアウトを描いた物語。
家族愛のストーリーで、ちゃんと魔法しててファンタジーでもある。
良いディズニー映画。
29.ループ/Loop(2020)
こちらもディズニー+限定配信。ピクサー・スパークショーツからとある少年と自閉症の少女の交流を描いた映画。
「配信」っていうフォーマットならもう、ここまで描けるのか!と感嘆してしまう作品です。
オチがないなんて言ってる奴らは糞食らえだよ。
30.あの頃をもう一度/Us Again(2021)
『ラーヤと龍の王国』同時上映。『ラ・ラ・ランド』です(違)
雨に濡れて若返るじいさんばあさんのダンサブルな短編。
でも重要なのは「若返る魔法」じゃなくて気持ちだよ、っていうお話なんですね。
まとめ
30作じゃ、全然足りねぇ!
そして私の1950年代〜1980年代にかけての短編知識の薄さが明るみにでてしまった!
15分以上のちょっと長めの作品や『くまのプーさん』系の、長編に盛り込まれた作品は今回あえて入れてないから仕方ないけど、そもそもそのほかの作品をあんまり知らねぇや。
どうしても近年の作品や、ウォルト期の作品に偏ってしまいがちですね。
ディズニー+で公開された実写短編とかも入れたかったけど、今回はアニメに絞りました。『イード』とかオススメですよ。
とりあえず今回は30作。
あんまりマニアックではないかなというチョイスなので、
わりと気軽に見れる作品が多いと思います。
また、なんかおすすめの短編あったら是非ともtwitterとかで教えてくださいな。
短編は、いいぞ。