絵面が強い。(提供/PR TIMES)
めちゃくちゃ展開早くてびっくりした。
あとやっぱりディズニー専門じゃないところのリーク記事みたいなのは、テキトーなことを色々書くんだなと思った。
米ディズニーと提携、ってわざわざ「米」とつけるということはDisney+の日本向けの配信プラットフォームをドコモがなんとかするって感じだろうか
— すん (@s_ahhyo) 2019年2月26日
単純にdTV料金+αでDisney+も観れるようになります!とかかな
予想は合っていたようで大外れ。
日本限定のディズニーの動画配信プラットフォーム『Disney Deluxe』(ディズニーデラックス)が誕生します。
NTTドコモと提携しディズニー、ピクサー、スター・ウォーズ、マーベルなどの複数作品が月額700円で見放題となるサービス。
キャリアフリーのサービスで他社携帯でも利用可能ですが、利用にはドコモのアカウントサービス「dアカウント」が必要になります。
ただ動画が見放題になるだけではなくて、様々な特典やコンテンツもついて来ます。
開発中画面
(提供/PR TIMES)
『Disney+』との違い
兼ねてから米国のほうのディズニーが21世紀FOX買収とともに進めて来た動画配信サービス「Disney+」というものがありまして、21世紀FOXが買収完了とともに子会社のhuluまで巻き込んだ1大サービスが出来上がり、それが日本にも上陸するものだと思っていたのですが・・・、『Disney Deluxe』という日本の独自サービスという形になりました。
『Disney+』では既存のディズニー映画作品のほか、『アイアンマン』実写版『ジャングル・ブック』の監督でおなじみのジョン・ファヴロー氏が監督を務めるスター・ウォーズの実写ドラマシリーズ『マンダロリアン』や、マーベル・シネマティック・ユニバースの『アベンジャーズ』『マイティ・ソー』シリーズに登場する悪役キャラ・ロキを主人公にしたスピンオフのドラマシリーズ、また『わんわん物語』の実写リメイクなどが発表されていました。
が、今回の『Disney Deluxe』にはこれらの作品は発表されておらず、今後の展開を待つのみ。
配信作品
では配信作品をチェック。プレスリリースの画像を貼っつけておきます。
(提供/PR TIMES)
TV作品以外は「Dオタならすでにblu-rayなりDVDなり持ってるやろ」というようなライナップで、かなり多くの方が脱力したのではないでしょうか。
とりあえず「スター・ウォーズ」がEP1とEP6(とディズニーSW)だけという「そんな無茶な・・・」とツッコミを入れたくなるチョイスでびっくりしている。徐々に追加するにしてももっと順番あるやろ。
その他実写版『ダンボ』公開3日前、夏に『トイ・ストーリー4』実写版『アラジン』実写版『ライオン・キング』が公開されるにも関わらず、関連作が『トイ・ストーリー3』くらいしかまだラインナップされていなかったり、『アベンジャーズ/エンドゲーム』という一大イベントを前にMCU作品が出し惜しみされまくっているのが非常に酸っぱい感じですね。
まだ「ソフトを売りたい」気持ちが若干残っているのかもしれない。
ただし、こういった情報もあるのはまだ救いかな。
で、SVODとしては、Disney DELUXEに登録されたコンテンツは「基本そのまま残り、追加されていく」とのことで、入れ替わっていく他のサービスとの違いになっている。
— Munechika Nishida (@mnishi41) 2019年3月7日
僕も含め「日本でソフト化されていないマニアックなディズニー作品を!」という期待はあったので、長編作品は微妙なのですが、今回の『ちいさなプリンセス ソフィア』『エージェント・オブ・シールド』『シークレットアイドル ハンナ・モンタナ』のような「ソフトを集めるのが面倒/難しい」TVシリーズ作品群が充実してくるともっとマシにはなってくると思います。
『マーベル ライジング:始動』の日本初公開はファンならばとても嬉しいサプライズかと思います。
なんというか『ディズニーチャンネル:オンライン』って感じのラインナップかな。
(追記)
年内ローンチ予定Disney+でディズニー映画全作品を配信するとのこと。CEOボブ・アイガーが認めています。映画カタログは1920年代まで遡ります。新作は劇場公開から1年以内に配信され、今年リリースする作品も全て見られるともhttps://t.co/YjB6eaU8cu
— 元編集長の映画便り (@moviewalker_bce) 2019年3月8日
Disney+は全ディズニー作品配信・・・1920年代って、ミッキー・マウスの誕生が1928年なので、本気の全作品配給じゃないですか。
まさか『南部の唄』まで配信されたら事件ですよ。
ターゲットは?
完全に「ディズニー好きなライト層」ですね。
内容が『ディズニーチャンネル オンライン』っぽい感じなので、10代〜20代くらいのスマホ契約のある子供たちがお小遣いでなんとか賄えるくらいの値段設定なのもそこが狙いなんじゃないかな。
家にディズニーチャンネルを導入する難易度を考えると、親を説得するのはどちらが楽かは明らかですし。
ドコモと提携ということで、ドコモショップでスマホと一緒に抱き合わせ加入が目論見としてあるはずなのであまりマニアックな作品ばかり充実していてもウケはよくないでしょうしね。
HD画質で「宝島」「ベットかざりとほうき」「ピートとドラゴン」あたりが観れれば…ディズニージャパン主導なら無理かな
— すん (@s_ahhyo) 2019年3月7日
見放題コンテンツではないものの、『ピートとドラゴン』はAmazonPrimeVideoで、『ベッドかざりとほうき』は楽天TVでご覧いただけます。
本家も頑張れよ。
なぜNTTドコモ?
なぜコラボしたのがNTTドコモ?というと
- 東京ディズニーリゾートのオフィシャルスポンサーである
- ディズニーモバイルを提供しているキャリアである
- dTVは国内加入率No.3のVODであり、キャリア主導の動画サービスとしてはNo.1である
- NTTぷららが提供する「ひかりTV」でディズニーチャンネルが観られる
あたりでしょうか。
キャリアの面で言うと、auは一応ディズニーパスというコンテンツもありますけど、ソフトバンクはディズニーモバイル撤退後はあまりディズニーとの絡みは見られません。
一応通信系会社ではJ:COMも東京ディズニーリゾートオフィシャルスポンサーではありますが、まぁ現状ディズニーと強い提携ができる国内キャリアはドコモしかねーっしょ。
先ほどちらっと言いましたが「端末との抱き合わせ加入」で加入者を増やす目論見は多分にあるのと、今回ドコモと提携することで「全国のドコモショップで対応ができる」というのをメリットとして強く挙げているのが印象に残りました。
トラブル・クレーマー処理を店舗窓口に全投げってことですねわかります。
またこれを機に全国のディズニーストアで「d払い」「dポイント」が利用できるようになり、期間限定でポイント5倍のキャンペーンも行われます。これは素直に嬉しい。
また『ディズニーデラックス』会員限定のdポイントカードも作成できるようになるらしいですね。ああ、もうこれ会員登録しちゃうわ。
東京ディズニーリゾート(株式会社オリエンタルランド)とウォルト・ディズニー・ジャパンは別の会社ですが、今回のプレス発表に「オリエンタルランドからゲストで」ミッキーやミニーが登場したらしいので、そのうちTDRのオフィシャルビデオも観れるようになればディズニーディープファンの加入もますます多くなるかと思われます。
MovieNEXはどうなる?
ウォルトディズニージャパン独自のBlu-ray販売形態であるMovieNEX。
Blu-ray、DVD、デジタルコピー(という名のストリーミング)とネット連動のボーナスコンテンツが1パッケージで¥4000というコンセプトだったのですが、デジタルコピーを提供していたプラットフォームが次々と終了、また3D Blu-rayや4K UHDというより高画質な規格が登場したため、存在意義がどんどん薄まっているのが現状です。
ボーナスコンテンツ関連は、Disney Deluxeに付随するアプリで観れるようになるんだろうし、デジタルコピー救済案が提示されるのかなと思ったらどうやらなさそうなのでMovieNEXマジで価値なくなるんじゃないの。
とりあえずDVD外して値下げしろ値下げ。
ムーラン MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2019/04/24
- メディア: Blu-ray
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ポカホンタス MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2019/04/24
- メディア: Blu-ray
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プリンセスと魔法のキス MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2019/04/24
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まとめ
まぁ今後に期待、ですね。今はそれしか言えません。
今後予想されうる最大の悪手は「ディズニーデラックスのせいでDisney+が上陸しない」ってやつ。
『Disney+』のコンテンツを『ディズニーデラックス』で見れればOKだけど、そこに謎の取捨選択が入りそうな、、、、。
さすがにディズニージャパンといえど、そんな悪手は踏まないだろうとは思いつつ・・・しかしディズニージャパンだからなぁ・・・。
どういう形であれ、加入はするつもりでいるものの、一方で個人としては「モノ」としてのソフトを手元に置いておきたいのも事実。ファンだからねぇ。
悲観していても仕方がないですが、とりあえずディズニーに限らず全日本企業に言いたい「なんでそんなややこしいことばっかりすんのさ」