生きていくなんてわけないよ

ディズニーファン向け娯楽ブログ

ウォルト・ディズニー・アニメーションスタジオ

ウォルト・ディズニー・アニメーションスタジオ作品関連記事。

ディズニー映画『ウィッシュ』目的と手段が逆転すると、いい結果は生まれない。

ウォルト・ディズニー・カンパニー100周年記念作品であり、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ制作の第62作目『ウィッシュ』 私はDオタであり映画感想ブロガーであるからして、この作品の感想を書かねばならない。 このブログがいかに形骸化し…

『ヘラクレス』は名作?キャラの魅力と最強の音楽でパッケージされた、不思議な作品。

『ヘラクレス』(原題:Hercules)という不思議な作品がある。 『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』『ライオン・キング』『ポカホンタス』『ノートルダムの鐘』という作品が次々と発表されたディズニー・ルネサンスの時代。 それらの作品たちはデ…

歴史的芸術映画作品『ファンタジア』この作品に、そろそろ素直になろう。

ディズニー映画『ファンタジア』が昨年、劇場にてリバイバル公開されていた。 www.fashion-press.net 1940年に公開されたディズニー長編アニメーション第3作『ファンタジア』は2020年で80周年を迎えた。 2020年からJALのファンタジア機や、東京ばなな等のフ…

『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』荒削りな大冒険映画が提示する「私たちの問題」と「希望」。

『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』(原題: Strange World)観ました。 どうでもいいけど、『ストレンジ・ワールド』という映画はすでにあるっぽいので邦題が必要だという理屈は甘んじて受け入れるとして、「ワールド」と「世界」で意味被ってるん…

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ長編の12年・11作を振り返る

最新作『ミラベルと魔法だらけの家』でウォルトディズニーアニメーションスタジオ長編作品は記念すべき60作品目となった。 50番目の作品から数えてこの11作がこの先も続いていくウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ作品における転換期であると感…

『ジャングル・ブック』は、現代を生きるための許しであり、バイブル。

なぁ、生きていくなんてこたぁわけないよ こんな風にやりゃあ、一発さ。 WDASでウォルト・ディズニーが最後に手がけた長編アニメーション『ジャングル・ブック』の日本語吹き替え版のセリフであり、私は自分のブログタイトルもこのセリフから引用している。 …

映画を超えた映画『アナと雪の女王』で、私たちはもっと繋がれる。

2021年12月18日に逝去されたアナ役吹き替え声優の神田沙也加さんのご冥福をお祈りいたします。 ショッキングな出来事がありました。 それでも私のような一般人にはできることはかなり限られていると思うので、私には私ができることをやって、前向きに生きて…

奇作『イカボードとトード氏』はディズニー初のクライム・アクション&ホラー長編?

『イカボードとトード氏』(原題:The Adventure of Ichabod and Mr.Toad)という作品を知っているだろうか。 非常に特殊な作品なので、ちょっと説明が大変だが、 この記事タイトルは若干盛っている部分もあるので全ては鵜呑みにしないでほしい。 数年前まで…

『ミラベルと魔法だらけの家』持つ者も、持たざる者も救っていく、圧倒的優しさの映画。

ディズニー長編アニメーション第60作品目『ミラベルと魔法だらけの家』(原題:Encanto)を観てきました。 だらける! pic.twitter.com/NhrR4Q4hSg — すん☂️ (@s_ahhyo) November 27, 2021 「ミラベる!」より「だらける!」を推したい。 普段邦題クソクソ言…

『ラマになった王様』見くびるな、これはただのコメディではない。

2000年代のウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ作品は商業的にはかなり苦戦していた、いわゆる「暗黒期」と呼ばれていた時代である。だが、奇妙で面白い作品がたくさん産まれたという点では、かなり豊作の時代だったように思う。 いつか「パッと…

ディズニー初期のオムニバス長編って、実際どうなの?

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオには暗黒期が3回ある。 1回目がウォルト時代の1942年ごろから『シンデレラ』が発表される1950年ごろまで、 2回目はウォルトの死後、1970年ごろから『リトル・マーメイド』で復活する1989年ごろまで、 そして3…

『白雪姫』が描く生きた感情表現。悪に打ち勝つのは、愛と人間らしさ。

1937年、すべての始まりとも言える世界初の長編カラーアニメーション映画が誕生する。 ウォルト・ディズニー制作『白雪姫』(原題:Snow White and the Seven Dwarfs)である。 目次 目次 すべての長編アニメーション映画の元祖 果たしてテーマは「真実の愛」…

『ラーヤと龍の王国』信じることは「理解すること」未来を見据えた現代の物語。

ディズニー配給の劇場公開作品としてはピクサーの『2分の1の魔法』以来、 ウォルトディズニーアニメーションスタジオ作品としては一昨年の『アナと雪の女王2』以来となる新作映画『ラーヤと龍の王国』(原題:Raya and the Last Dragon)を観た。 本作は劇場…

『オリバー/ニューヨーク子猫ものがたり』ディズニールネサンス期の夜明け。

キャプテン・アメリカを演じた俳優として有名なクリス・エヴァンスの飼っている犬の名前が「ドジャー」であることを、つい先日知った。 クリス・エヴァンスは映画『ギフテッド』の撮影で訪れた収容施設でとある保護犬を引き取り、その犬に「ドジャー」と名前…

真実だから色褪せない『美女と野獣』の素晴らしさ。

東京ディズニーリゾートに『美女と野獣』をテーマにしたアトラクションが登場し、運良く先日の旅行中に体験することが叶ったために、個人的に完全なる『美女と野獣』ブームが来ている。 当初東京ディズニーリゾートのこの新エリアが発表された時、 比較的新…

『トレジャー・プラネット』はたぶん史上最高のディズニーアニメーション。

『美女と野獣』とか『アラジン』とか『ライオン・キング』とか、ここ5〜6年だったら『アナと雪の女王』とか『ベイマックス』とか『ズートピア』とか。 ディズニーは時々、観ていて本当に文句のつけようがないくらい頭から終わりまで面白いアニメーションを作…

『チキン・リトル』どう遠回りしても最初から答えは出ている。

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ作品で、最も失敗作と言われているのが『コルドロン』という映画なのは以前このブログでもお話しした。 実はディズニーファンからも映画ファンからもことごとく嫌われている映画がもう一本ある。 それが今回…

『わんわん物語』冒険よりお家が一番。たとえポリシーを曲げても。

ディズニー映画といえば、夢・魔法・大冒険映画というイメージが強くあるが、意外と「お家が一番」的な映画を作っている時期がある。 ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ第15作目『わんわん物語』もその一つである。 だがこの物語、中盤とエン…

『プリンセスと魔法のキス』ディズニーの絶対に負けられない戦い。

『プリンセスと魔法のキス』はいいぞ。 いつもは締めに使っている言葉を今回はど頭に持ってきた。 もうこのブログで何度目かわからないくらい褒めているこの映画『プリンセスと魔法のキス』まじで名作なのに、やっぱりどうして、なかなか日本では知名度がイ…

ふつうに、きちんと、力強く。『アナと雪の女王2』だから描けた成熟。

『アナ雪2』(『アナと雪の女王2』 原題:Frozen Ⅱ)観ました。休み入れてたわけじゃなかったのですが、運良く休日になり公開初日に。テンション上がってIMAX字幕とドルビーアトモス吹替で2回観ちゃった。 良かったね。楽しかったね。 もうなんていうか、語…

ディズニーオタは今のうちに『ダンボ』のblu-rayを買っといたほうがいいんじゃない?という話

とうとう、その時が来てしまった。 boardwalktimes.net 全米11/12ローンチのDisney+で『Song of the South』(1946・邦題『南部の唄』、全米では1986年以降の再公開なし)の配信はなく、『Dumbo』(1941・邦題『ダンボ』)もジム・クロウのシーンは編集カットさ…

『ダンボ』は、全ての除け者たちへのラブコール。

昨年2018年は「差別」を描いた「サーカス」映画の『グレイテスト・ショーマン』という映画(本国公開は2017年)が流行ったが、遡ること約75年前にディズニー制作の「差別」を描いた「サーカス」映画があったことを皆さんご存知だろうか? その通り『ダンボ』…

溢れる生命力の一瞬一瞬。『バンビ』が愛おしい。

ピクサー長編全作再視聴に続き、ウォルトディズニーアニメーションスタジオ作品全作再視聴に挑戦している。昨日『ラテン・アメリカの旅』まで見終わったところだ。 なにかのディズニーのアニメーターへのインタビューで、「ビッグ5」と呼ばれていたWDAS作品…

『シュガー・ラッシュ:オンライン』でディズニーはプリンセス映画のその先へ。

『シュガー・ラッシュ:オンライン』(原題:Ralph Breaks the Internet)を観てきました。 D23 EXPO 2017にて「インターネットを舞台とし」「ディズニーのウェブサイトOH MY DISNEYにアクセスしてプリンセスたちと合流する」という情報を手に入れてから、楽…

『くまのプーさん』は「はちみつ食べたいなぁ」と言ったことがない説。

年末に近づくにつれ、忘年会、新年会と飲み会が増えてくるシーズンになってきました。 お酒の席の無茶振りも多くなるこの季節。 例えば皆さん「くまのプーさんのモノマネして」と言われたら、どんなセリフを言いますか? おそらくみんな、八代駿さんの声色に…

『くまのプーさん/完全保存版』に込められた「願い」とプーとの「約束」。

世の中には、ディズニーアニメーションは努力もなしに無条件に夢と魔法を与えてくれる、リアリティのない子供騙しだという人間が数多くいる。 僕に言わせてみればそんなことを言うやつは大バカ野郎だ。 僕の大好きな「ピーター・パン」や「ジャングル・ブッ…

ディズニーアニメ史上最大の失敗作『コルドロン』は本当に駄作なのか?

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ作品全56作を語る上で、必ずと言っていいほど「歴史的失敗作」として槍玉に挙げられる作品がある。 それが『コルドロン』である。 構想10年以上、ルネサンス期を目前に控え、「新時代の『白雪姫』」として、…

これは「歴史」のひとつ。やっぱり『くまのプーさん』(2011年版)が好き。

映画を映画館で見るのは楽しい。 「今自分は歴史的瞬間に立ち会っている」と感じられるからだ。 これは所詮、映画マニアのエゴというか思い込みに過ぎないのだけど、例えば「タイタニック」や「E.T」や「スター・ウォーズ」(新たなる希望)や「バック・トゥ…

続編とはこういうことだ『ビアンカの大冒険 ゴールデンイーグルを救え!』は最高におもしろい!

昨日書いた記事に続き、本日は『ビアンカの大冒険』シリーズ2作目『ビアンカの大冒険 ゴールデンイーグルを救え!』(原題:The Rescuers Down Under)のお話。 数あるディズニールネサンス期の作品の中で埋もれながらも、名作として名高いこの『ゴールデン…

『ビアンカの大冒険』で描かれる僕たちの理想と現実。

ディズニー・アニメーション・スタジオ長編作品に『ビアンカの大冒険』(原題:The Rescuers)という、素晴らしくおもしろいシリーズがあるのをご存知だろうか。 このブログでも何度か言及している通りなのだが、そりゃーウォルト時代の珠玉のクラシックスや…