今年はミッキー90周年ということで、11月4日の「ミッキーマウス映画祭」へ行って来ます。
昨年は「ミッキーマウスバースデー映画祭」でしたが今年は「ミッキーマウス映画祭」なんですね・・・どおりで検索に引っかからないわけだ。
【チケット好評発売中】スクリーンデビュー90周年記念! ミッキーマウス 映画祭 2018
この映画祭では「蒸気船ウィリー」「ミッキーの大時計」「ミッキーの造船技師」「ミッキーの移動住宅」「ミッキーの愛犬」「ミッキーのゴルフ」「魔法使いの弟子」「ミッキーの王子と少年」が上映されます。
全てDVDで見ることができるのですが、映画館での上映はおそらくまた格別でしょう。
昨年の第1回はカナダにいたために参加できなかったので、今回はリベンジも兼ねて参加します。
限定ピンバッジ4個セットがもらえるのもいいですよね。
この映画祭のチケットは2,500円しますが、ディズニーリゾートで1個ピンバッジを買うと普通に700〜1,000円くらいするので、それを考えたら普通に映画を見るよりも安い気さえしてきます。頭が悪いですね。
今回上映される作品には含まれていませんが、僕はミッキー短編でお気に入りの作品があります。
それが『ミッキーの青春手帳』(原題:The Nifty Nineties)
今回はそれを紹介します。
目次
『ミッキーの青春手帳』
『ミッキーの青春手帳』は1941年のミッキー・マウス主演の短編アニメーション映画。
今ではプレミア価格になっている「トレジャーズ」は「ミッキーマウス/カラーエピソード Vol.2」のDisc1に収録されています。
ミッキーマウスの声優はウォルト・ディズニーが担当しています。
日本語吹き替え版のミッキーマウスは先日引退(?)された青柳隆志教授、ミニーマウスは一昨年亡くなられた水谷優子さんが担当しています。*1
特殊なデザイン
ミッキーマウス短編がフルカラーになってからも、長いことミッキーの肌は白色で黒目のみのアニメーションが続いていましたが、1939年の『ミッキーの猟は楽し』以降のミッキーマウスは肌色、白目のあるデザインになっていて、今のデザインともかなり近くなっています。
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しかしながら、この『ミッキーの青春手帳』はこの時期の他の作品と比べても異様にミッキー、ミニーが「フニャッ」「ペチャッ」としていて、かなり異彩を放っています。
キャラクターの雰囲気を表すのにこの擬音はいかがなものかと思う方も多いと思いますが、一度ご覧いただければ僕が言った意味が理解できるかと思います。
よりミッキーの頭、特に耳を大きく、輪郭を横長に描き、トロンとした目が特徴です。
このミッキーのデザインは同年の『ミッキーのつむじ風』から採用されましたが、『つむじ風』とも雰囲気がかなり違い、より「フニャ感」「ペチャ感」が出ているのは『青春手帳』です。そしてこのデザインは長くは持たずに終了します。
1890年代を舞台に、ミッキーとミニーの出会い、そしてボードビル鑑賞デートをするというお話の本作。
ストーリーそのものもかなり異質で、1890年代の音楽がまず先にあり、それに合わせてアニメーションを制作するという手順を踏んでいます。
そのため、ストーリー的にもオチにつながる何かがあるとかいうよりは「1890年代良かったなぁ」感が前面に出ている、ふわっとした話になっています。
ミッキーとミニーが見に行くボードビルの劇場も、「お父さん、お願い」(Father, Dear, Father)というミッキーマウスキャラ無関係の紙芝居が流れたり、当時のアニメーターのウォード・キンボールとフレッド・ムーア(声も本人が担当)をキャラクターに落とし込んだ「フレッドとウォードの漫才」という笑いどころがわからない漫才を見せられたり、本当に「一体何を見せられているんだ」という気持ちになります。
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なんかよくわからないけどクセになる
1890年代を舞台にしているだけありミッキーとミニーの衣装もおしゃれ。そして劇中紙芝居の「お父さん、お願い」はオチがない癖に異様にセンチメンタル。漫才は完全に滑っているのに劇場は大爆笑だし、奇妙すぎるキャラクターたちは動きが超コミカル。
一瞬だけですがミッキー短編ではレアなドナルドの甥っ子たちヒューイ、デューイ、ルーイも登場します。
この短編を一言で表せば「なんかよくわからないけどクセになる」という感じ。
この『ミッキーの青春手帳』という作品は他のミッキー短編と比べてもストーリーが弱く、どう説明したらいいのかわかりませんが、一度見ただけで強烈に記憶に残るビジュアルが特徴的で、唯一無二の作品です。
11月18日はミッキーマウスの誕生日。
この『ミッキーの青春手帳』はミッキーマウス映画祭でも上映されない上に、今度発売されるBlu-rayの『セレブレーション!ミッキーマウス』にも収録されない作品ですが、もし気が向いたらぜひ見て欲しいなと思います。
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*1:トレジャーズに収録されている再収録版