生きていくなんてわけないよ

ディズニーファン向け娯楽ブログ

溢れる生命力の一瞬一瞬。『バンビ』が愛おしい。

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バンビ(吹替版)

ピクサー長編全作再視聴に続き、ウォルトディズニーアニメーションスタジオ作品全作再視聴に挑戦している。昨日『ラテン・アメリカの旅』まで見終わったところだ。

 

なにかのディズニーのアニメーターへのインタビューで、「ビッグ5」と呼ばれていたWDAS作品の最初の5作の映画がある。

『白雪姫』『ピノキオ』『ファンタジア』『ダンボ』そして『バンビ』だ。

(一般的にディズニーの「ビッグ5」というとミッキー、ミニー、ドナルド、グーフィー、プルートのキャラクターたちを指すと思うので、多分長編アニメーターの間で呼ばれているだけだと思う)

 

それぞれの作品はそれ相応に好きなんだけど、歳をとったからなのかなんなのか、昔はそれほどでもなかった『バンビ』という作品がとても楽しめるようになった。

 

というわけで今日はバンビの話。

 

目次

 

『バンビ』のあらすじ

『バンビ』のあらすじを正確に答えることができる人ってどれほどいるだろうか。

 

「お母さんが猟師に殺される話」として記憶している人は多いと思う。ただ、そのほかのシーンは、よっぽど好きな人でない限り、けっこうぼやけたイメージしか残っていないんじゃないだろうか。

 

森の王子としてバンビが生まれ、親友のとんすけやフラワーとともに成長し、学び、その中で「人間」という脅威を知る。冬が終わりに近づく頃、芽吹き始めた春の草を食べていたバンビと彼の母は人間に狙われる。命からがら逃げたバンビだったが母は家に帰らず、彼を迎えにきたのは彼の父、森の王様だった。

時はたちすっかり大人の鹿に成長したバンビは、同じく成長したとんすけやフラワーと再会。森のフクロウに「うかれあたま(=恋)」について聞かされる。当初は自分たちは「うかれあたまにはならない」と意気込んでいた彼らだったが、それぞれの相手と運命の出会いを果たす。バンビも例外ではなく、子供の頃に遊んだ雌鹿のファリーンと再会し、恋に落ちる。

ところがファリーン狙う別の雄鹿が現れ、バンビと決闘となる。見事雄鹿を倒しファリーンと結ばれたバンビだったが、しばらくして森の異変に気づく。森の王様曰く「また人間がやってきた、今度は以前よりも大勢」。

人間に狙われないように避難するバンビたちだったが、ファリーンとはぐれてしまったとこに気づき、森の中を捜索する。

 

 

上映時間70分。『バンビ』の映画の流れはこんな感じである。

 

生きているだけで大冒険

前述のように結構いろんなことが起きるのだ。

起きるのだけどそれらはほとんど台詞ではなくキャラクターの動きや風景描写で表現される。

 

『バンビ』は動物や自然のリアルさを極限までリアルに描きながらも、アニメ的、コミック的な表情や展開をも両立させた映画である。

そのバランスが絶妙であり、極端なストーリーの展開よりも動物たちや自然から溢れ出る生命力や成長の過程を神秘的に、精巧に描くことで物語を動かしていく。

 

生まれたばかりのバンビと母親、またはとんすけ達とのやり取りは、ただの可愛らしいワンシーンではなく、バンビの成長が描かれている。

初めて見る動物たち、鳥、ちょうちょ、花・・・、初めて発する言葉、初めて口にする食べ物、初めて見る同じ種族の鹿たち、初めて見る雨、嵐、雪、氷・・・。

その中で自然の美しさと恐ろしさ、また人間という脅威についても知るようになっていく。

バンビにとっては、生きているだけで冒険の連続なのだ。

 

同じように自然の動物をテーマにした映画の『ライオン・キング』のほうが、ストーリーにもいろいろな起伏があるし、わかりやすく、コミカルで面白い映画とも言えるかもしれない。

個人の好き嫌いもあるだろうし、単純比較で僕は『ダンボ』の方が好きだったりもする。

 

それでも、70年の時を経た現在であっても「動物を描いた最も偉大なアニメーション映画」として『バンビ』の右に出る作品はないと思う。

 

やっぱり可愛らしい、愛おしい瞬間

『バンビ』の序盤は本当によくできている。

バンビが歩くだけで本当に可愛らしいし、とんすけ達とのふれあいで楽しそうに、時折不安そうに動き回るシーンは至福といってもいい。

 

人間の子どもの動きを動物に置き換えた「あるある」な描写でもあり、一方で動物としてのリアリティを全く失っていない。表情が豊かで感情移入がしやすく、ストーリーには動きが全くないような、ほんのちょっとしたシーンの連続でありがならも、我々はバンビの虜になってしまう。

 

感情移入し虜になってしまうからこそ、彼が母親を失った時の喪失感を、他人事でなくバンビとともに感じることができる。

 

バンビに関するいろいろ 

 

フラワーというキャラクターの謎についてはまだまだ探求する余地がありそう。

 

 

 

まとめ

『バンビ』はいいぞ。

 

やはり改めて見るとバンビ、好きだなぁ〜〜と再確認します。

 

 

近頃で『バンビ』に似たスピリットを感じた作品はピクサー短編の『ひな鳥の冒険』ですかね。

アカデミー短編アニメーション賞も受賞した作品でかなり出来が良いですよ。

 

 『バンビ』をまだ見たことがない人も、見たけどなんとなくどんな話だったか思い出せない人も、改めて観てみると違った印象になるかもしれませんよ。

 

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