それぞれの長すぎた旅の終わり。『アベンジャーズ/エンドゲーム』

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Avengers: Endgame (Original Soundtrack)

 

 

『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観た。観てしまった。

マーベルコミックスのキャラクターたちを同一世界観で共演させる映画シリーズ『マーベル・シネマティック・ユニバース』の11年、21作品の総まとめとなる本作。

 

総まとめといっても、シリーズ自体はまだまだ続く。

『スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム』が7月に公開を控えているし、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』も『ドクター・ストレンジ』も『ブラックパンサー』も続編の製作が決まっている。

そんな中、続編の製作が決まっている、比較的近年登場したばかりのキャラクターが次々と消えていった『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の衝撃の結末から早1年。

失意のヒーローたちの姿のその後を、彼らの逆襲、やっと目にすることができた。

 

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目次

 

11年、21作+αの厚み

『アベンジャーズ/エンドゲーム』はこれまでのMCU作品の総決算である。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』とそれに関連した『アントマン&ワスプ』と『キャプテン・マーベル』のポストクレジットシーン(エンドロールの中盤、もしくは後にある映像)の直後を描く物語であるために、それらの作品を見ておかないと、話を理解するのはなかなか難しいかもしれない。

 

それでも前作の物語の経緯や、シリーズの鍵となっているインフィニティ・ストーンの解説などもきちんと入れてくれる。またパンフレットには本作のネタバレがほぼない状態で『インフィニティ・ウォー』の解説も入っているため理解の助けになるだろう。

 

ただし、この映画の1番の魅力はストーリーやアクションそのものよりも、「21作品すべてを追いかけてくれたファンに贈る」とでも言いたげな、強烈なファンサービスでもあるのである。

 

もちろんストーリーがつまらないわけではないし、複雑すぎて理解が追いつかないわけではない。ただファンにとってはある種予想の範囲内のストーリーだった本作を、11年・21作+αすべてのキャラクターや物語への思い入れで、冒頭から感情を飽和状態にしていく。

予定調和が予定調和で終わらないサプライズと、ベタすぎとも言えるファンサービスの連続、過去作で葛藤し続けてきた彼らの思いを、戦いを、友情と愛情を全力でぶつけてくる。 

 

これほどの超大作でありながら、シリーズを追いかけてきた「個人」へ向けて、それぞれの追いかけたMCUをフラッシュバックさせてくる。

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僕自身、こんな記事も書いた。

 

書いたけど、今思えばこんなのは映画を見た今でははっきりいって陳腐そのものだ。

僕のこの記事を読んで見れないことはないと思う。

ないとは思うけど、それでは圧倒的に勿体無く、この映画の旨味はほとんど感じられないのだ。

時間はある。だから、全て観てから臨んでほしい。(『キャプテン・マーベル』は難しいかもしれないが)

 

超高予算のブロックバスター映画で、過去作を観ていないと100%楽しめない 、新参者置いてけぼりの映画を作ることには賛否両論もあると思う。

それでもこのMCUというシリーズは、絶対に失敗できない、一作でもコケると上から軌道修正が指示されるような映画業界で、前人未到の20作をメガヒットで提供してきた。

その上での22作目の本作は広がりに広がった「ユニバース映画」という新たなジャンルの総決算として、最大最高のアンサーを放ってくる。

 

長すぎた旅の終わり

『アベンジャーズ/エンドゲーム』は『アベンジャーズ』の中心となった主要メンバーを演じる俳優たちの卒業作品でもある。

これは単に契約の都合でもあるし、俳優たちの老いや成熟から、新しいヒーローたちに世代交代するという意味合いもある。

 

『アベンジャーズ』の最終作ではあるが、もちろん『アベンジャーズ』がそれぞれのキャラクターの第1作ではなく、2008年の『アイアンマン』から続くMCUの積み重ねだ。

それらの作品で単独作やクロスオーバーを重ねながら、彼ら自身の感情や目的、信念もまた変化し成長してきた。

バラバラの方向性でありながらも、同じ方向へ団結したのが『アベンジャーズ』であり、それがほころび始めたのが『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』

そして見事に決裂したのが『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』である。

それ以外の作品でも彼らの生き様や信念はぶれることなく描写されている。

 

そのひどく不器用で人間らしい彼ら超人たちの、それぞれの長すぎた旅の終わりを、彼らの達した結末を、是非とも受け止めてほしい。

 

 

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ネタバレ版も書きました。映画を見た方はこちらもどうぞ。

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