『アントマン&ワスプ』(Ant-man and the Wasp)を観た!
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の衝撃から早2ヶ月強、あの映画に登場しなかった彼らは一体何をしていたのかという疑問がついに明かされることとなった。
とりあえず一言「すっげぇ最高!!」
IWを観た人々からの様々な期待をかわしながら、きちんと本来の「アントマンの続編」としてあるべきものを提示した本作、「デッドプール2」対抗馬はIWではなくこっちなんじゃないかという笑いと家族愛に溢れた(子供でも観れる)ファミリームービーだった。
ヒーロー映画としても最高。
コメディとしても最高。
クライムアクションとしても最高。
家族愛ムービーとしても最高。
SFとしても最高。
そんな最高が詰まった「アントマン&ワスプ」ネタバレなしレビューです。
※ネタバレなしですが、当然ネタバレのラインは人によって違うので「なんの情報も入れたくない!!」という方は読まないでください!
目次
アントマンの続編
なんども強調しておきたいのは、これは「アントマンの続編」であるということ。
IWの繋がりが観られないわけではないが、「IWで語られなかった謎が解ける!」ということを期待しないほうがいい。
「アントマン&ワスプ」は元シールド所属で秘密裏にアントマンとして活躍していたマイケル・ダグラス演じるハンク・ピム博士と、ミシェル・ファイファー演じるその妻ジャネット・ヴァン・ダイン、そしてその娘エヴァンジェリン・リリー演じるホープ・ヴァン・ダインの物語が中心である。
「アントマン」1作目をまだ観ていない人はもれなく観てもらうとして、ジャネットはソビエトから発射された大陸間弾道ミサイルの無効化作戦において行方不明になっている。
前作「アントマン」において、ポール・ラッド演じるスコット・ラング=新アントマンによりジャネット救出の可能性が見えてきたことから、この作品は彼らがジャネット救出のために動き出すという物語である。
一方のスコットは「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」においてソコヴィア協定に違反したためFBIの管理下で2年間の自宅軟禁にあっていた。アントマンとしての活躍も絶望的な中、ハンクの技術を狙う謎の女”ゴースト”や、ギャングの一味が現れ三つ巴の大乱戦。前作以上にスリル溢れるSFクライムアクションとなっている。
「アベンジャーズ4のヒント、隠されているんだろうなぁ」と思いつつも、ガッツリとアントマンシリーズの彼らの物語に振り切って、それでもしっかり面白いのだから文句は言えない。
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とてつもないスピード感
「アントマン&ワスプ」の上映時間は1時間58分。なんと2時間を切っている。
前作「アントマン」も1時間57分で、この短さもアントマンシリーズの魅力といってもいい。
MCU特有の時間軸や設定の再確認だとか、アントマンに登場する量子世界だとかの複雑な説明が比較的簡単に済まされる(もしくは大胆に省かれる)ために、視聴者を設定以上の世界観に引き込むことができる。
「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」が2時間27分「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」が2時間29分とかなりの大ボリュームかつ情報量の多い映画だったため、気楽に、すっきりとした頭で楽しめる。
短いということは展開が早いということで、物語はスピード感にあふれ、所々の息抜きシーンには「これでもか」と笑いが詰め込まれている。下手すると割とシリアスなシーンにも笑いが詰め込まれている。
休む暇なく1時間57分を楽しめるのだ。
また今回意外なことに(?)
「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」「マイティ・ソー/ラグナロク」「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」またまた「ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリー」で散々やった「予告編に一切使われないシーンを用いてのミスリード」がほとんどなかった。
特にIWが酷くて、ミスリードさせるためにわざわざハルクのいないシーンにハルクをCGで貼っつけたりしていたので本当にタチがわるかった。
サービス的にカットしたシーンを入れるならともかく、こういうのはほんとやめてほしい。
セリフのニュアンス違いなどはあったにせよ、ほぼほぼ同じシーンがきちんと映画館で見れる。
このことからも、「アントマン&ワスプ」は結構タイトに撮影されたのかなという気もする。
「アベンジャーズ4」は「アントマン」のペイトン・リード監督によるとまだ追加撮影があるらしいので、本当に下手すると3時間とかいっちゃうんじゃないだろうか。
「ヴィランの存在感」
「アントマン&ワスプ」を既に観た人の感想で「ヴィランが小物」というのがあった。
前作のヴィランのイエロージャケットことダレン・クロスが根っからの悪の塊であったので余計にそう感じるかもしれない。
でも「悪を倒す」だけがヒーローじゃないわけで、時には悪を救って見せたり、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」のロキのようにかつての悪を味方に転じてみせたりと、表現方法は自由だと思うし、今回のような決着も、僕はありだと思う。
メインヴィランのゴーストはその強さや演出、彼女の持つ悲しい過去が魅力的なキャラクターだったし。
これはコメディの要素が強いアントマンシリーズだからこそできるヴィランとのケリの付け方だし、前作から続く「ハンク・ピムの物語」に決着をつけるという点でも重要だと思う。
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貼られゆく伏線
IWとの繋がりは多くはないが、きちんと描かれていることも間違いない。
IW後の世界でアントマンがどういった活躍をするのかはもちろんまだ謎に包まれているけれど、多くの人が予想しているように「量子世界」がキーになるだろうということが考えられる。
前作「アントマン」において語られている通り「量子世界においては時間の概念がなくなる」と言われている。これを利用したタイムスリップではないか?というのが各所で予想されている。
今回登場したジャネット・ヴァン・ダイン、ヴィランのゴースト、そしてローレンス・フィッシュボーン演じるビル・フォスター博士が今後鍵になってくるかもしれない。
今回、僕の英語力がまだ拙いこともあって大胆なヒントは見つけられなかったから、今後「アベンジャーズ4」ではどうなるかはわからない。
来年頭に公開される「キャプテン・マーベル」では90年代が舞台で描かれるそうなので、時間軸として「アベンジャーズ4」に直接繋がるのはこの「アントマン&ワスプ」が最後になると思う。
また、これは伏線?なのかわからないけど、スコットの娘キャシーがしきりに「私もヒーローになりたい」「パパにはパートナーが必要」という。予告編でもある通りだ。
僕もこれ聞いた話なのだけど、コミックスでスコットの娘キャシー・ラングは「スタチュア」と呼ばれるヒーローになる(らしい)
早ければ「アベンジャーズ4」もしアベンジャーズ4でタイムスリップして未来へ向かうならばヒーローとして活躍する彼女が観れるかもしれない、それか「アベンジャーズ4」以後の「アントマン3(製作は決まってないけど)」もしくは新世代ヒーローとして、登場するかもしれない。
いいね。妄想が捗ります。
まとめ
「アントマン&ワスプ」はいいぞ。
日本では8月31日公開。
誰のどういう権限と悪意によってこんなに遅くに公開されるのかは一切不明ですが、もうめちゃくちゃに面白い映画なので是非見にいってください。
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