『スペース・ジャム』っていう最高の映画、知ってる?

『スペース・ジャム』という映画をご存知ですか?

 

1996年に公開されたワーナー・ブラザースの映画です。

主演はアメリカ・バスケットボールリーグの最高峰NBAのスター選手であるマイケル・ジョーダンと、アメリカの国民的アニメーション『ルーニー・テューンズ』のスター、バッグス・バニーの異色の2大スター共演作です。

 

そう、実写×アニメのクロスオーバー、かつ本業俳優ではないバスケットボール選手を主演に迎えた異例の映画です。

 

これがなんといっても「おもしろい!!」

 

僕は小学生の時にこの作品を観て、本当に何度繰り返して観たかわかりません。

映画好きにとってはこの作品はかなり有名なのですが、やはり若い子たちにはあまり馴染みがない?と思ったのと、もし「知ってるよ!」という人がいれば一緒に懐かしさに浸りたいなと思いました。

 

僕はディズニーが大好きですが、だからと言っておもしろい他社作品をないがしろにしたくはないし、この作品はディズニー映画を語る上でも結構重要なんじゃないかとも思うのです。

ライバルを知ることによって、ディズニー作品がもっと好きになるかも。

 

ということで、今回はディズニー好きさんにも是非観て欲しい、ワーナー・ブラザース制作『スペース・ジャム』のお話です。

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目次

あらすじ

バスケットボールの天才的スター選手であるマイケル・ジョーダンはNBAを引退し幼き頃の父親との約束であったメジャーリーグベースボール、野球選手に転向する。思うような活躍ができず各方面から批判されたり、必要以上に優しくされたりしながら、真摯に野球と家族たちに向き合っていた。

一方宇宙にある遊園地「モーロン・マウンテン(大ボケ山)」ではマンネリ解消のため「アホで、マヌケで、ブッとんだ」新たなアトラクションを求めていた。そこでたまたま放送されていた地球のアニメ『ルーニー・トゥーンズ』が目に止まる。

『ルーニー・トゥーンズ』たちを遊園地に連れてくるためトゥーンたちの世界へやって来た宇宙人たち。圧倒的な火力を前に奴隷労働を強要されそうになったバッグス・バニーたちだったが、宇宙人たちをうまく丸め込み、彼らの体の小ささに着目し『もしバスケットボールの試合で負けたら』という条件を提示する。

勝利を確信していたバッグスたちだったが、宇宙人たちが人間の国のNBA選手の才能を奪い自身に取り込んだ為に状況は一変する。ピンチに陥ったバッグスたちは「助っ人」として、人間の国からかつてのNBAスター選手、マイケル・ジョーダンを呼び寄せる。

実は、実話ベース

このアニメの面白さは、なんと実話を流用しているところにある。

 

バスケ界の世界的スーパースター・マイケル・ジョーダンは実は本当に1度引退して野球選手になった経緯がある。

思うような成績があげられず、それでも努力して成績が上向いてきたタイミングで、野球界にいざこざが起き、ゴタゴタに巻き込まれたくなかったマイケルは再びバスケ界に舞い戻るのである。

 

こういう「実話」を踏まえてみると、完全なるフィクションのこの作品が数倍面白く見えてくる。現実に虚構とユーモアを織り交ぜることによって「野球からバスケに再び舞い戻った理由はバッグスたちとバスケをしてバスケ熱が再燃したから!」というめちゃくちゃなストーリーにリアリティが生まれる。

 

当然、ルーニー・トゥーンズはアニメである。

バッグス・バニーも存在しない。

けど、映画のオープニングではマイケル・ジョーダンと同等の「役者」として名前が連ねられているほか、実在するバスケ選手たちや、俳優のビル・マーレイなどが本人役で登場する。

バッグス・バニーも本当は実在するんじゃないか!?

そんな空想を広げることができる最高の映画なのだ。

マイケル・ジョーダン×バッグス・バニー

マイケル・ジョーダンとバッグス・バニーという文字の並びだけでぶち上がる。

バッグス・バニーだけでなくダフィー・ダック、ポーキー・ピッグ、トゥイーティー、シルベスター、ロードランナー、ワイリーコヨーテ、タズマニアンデビルなどなど、おなじみの仲間たちも登場する。

それらがチームを組んで宇宙人とバスケ対決するっていうんだから、それはもう超絶おもしろいか、超絶つまらないかのどちらかだ。

そしてこの映画は超絶おもしろい。

 

バスケットボール対決とはいえ、これは「ルーニー・トゥーンズ」である。

それはもう信じられない、ルール無視、連続ファウルのスーパープレーが目白押しである。

審判のマービン・ザ・マーシャンがいう「フェアにいこう!」というセリフがもはやギャグでしかない。

ここまでくると「別にプロ選手の才能盗まなくてもプロレスラーとかでも良かったろ!!」とか「別にマイケル・ジョーダン連れてこなくて良かったろ!!」というツッコミもしたくなるくらいだ。

 

それでも、この物語のメインテーマはマイケルがトゥーンたちの力を借りて自身の殻を破るところにある。

バッグスやダフィーたちを観てルーニー(イカれた奴)になり、自分の本当にいるべき場所を見つける物語である。

 

ビル・マーレイと『ロジャー・ラビット』にまつわる裏話

この映画にはビル・マーレイが本人役で登場するが、それに関して面白い逸話がある。

スピルバーグが企画し『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバート・ゼメキスが監督を務めた大型クロスオーバーの1988年のディズニー映画『ロジャー・ラビット』において、当初、主演の話がビル・マーレイに来ていたというのだ。

 

『ロジャー・ラビット』はそれこそディズニー、ワーナー(ルーニー・トゥーンズ)、パラマウント、MGMなどのアニメキャラクターが総出演した歴史的クロスオーバーである実写×アニメの映画作品である。

スピルバーグとゼメキスはその作品の主人公エディ・バリアント役にビル・マーレイを希望していたが、マーレイと連絡がつかず諦めることとなり、結果ボブ・ホスキンスが演じることとなった。作品の出来や評価はご存知の通り。

 

ビル・マーレイはのちにインタビューで「もし話が来ていたら確実にOKしていた」と語り、当時電話に出なかったマネージャーをクビにしたという逸話もある(真偽は不明)

 

それが7年の時を経て、同じく実写とアニメの融合である『スペース・ジャム』へと出演する。主演でこそないが、物語で重要な役を握る彼はこの作品への出演は念願だったろう。この2作品は作品の毛色は異なるがどちらも評価が高く、比較されることも多い。

 

『ロジャー・ラビット』の方が映画としては先輩だが、アニメキャラクターとしてはバッグス・バニーのほうが先輩だし、どちらも時を経た今でも色あせることなく面白い。

また彼がビル・マーレイ本人役として登場することを生かしたネタを入れてくるなど、ビル・マーレイという人物をとても上手に利用している。

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アメリカンカルチャーの原体験

小学生の時の「海外」のイメージはどんなのだっただろうか。

幼い頃からアニメばかり、実写は基本日本で作られた戦隊モノや仮面ライダー中心だった僕にとってはいまいちピンとこない海外カルチャーの原体験を『スペース・ジャム』は教えてくれた。

 

バスケットボール、肌の黒い人、劇中で流れるヒップホップの曲、真夏の日差し、広く大きな家、マンションの合間にフェンスで囲まれたバスケコート、バスケをする女の子たち、教会、テレビで流れるルーニー・トゥーンズ・・・。

そのどれもが現実を映し出したものなのに「全く知らない世界」だった。

そして、一度アニメの世界に飛び込めば、止まることなきギャグの応酬に腹がよじれるほど笑ってしまう。

アメリカにはこんなに面白いものがあるのかと、その時初めて知った。

 

マイケル・ジョーダンを初めて知り、井上雄彦の『スラム・ダンク』を読み始め(当時アニメはやっていたと思う)、公園でバスケットボールをドリブルするようになった。

 

それがどこで間違ってヒッポホップもそんなに聴かない、ただのディズニーオタクになってしまったのかは不明だが、あの時のあの感情やワクワク感は他の作品からは得難いものだった。

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 サントラ最高だよ。

まとめ

 

『スペース・ジャム』はいいぞ。

 

もしお子さんがいる家庭だったら、一緒に見て笑ってください。

全編渡ってはちゃめちゃで、きっと意味のわからないであろうギャグも子供には通じます。

バッグスたちが人間の世界にマイケルのスニーカーとショーツを取りに行くシーンの「俺たちはワーナー・ブラザースの登録商標」や「グッズの売り上げもらった?」などメタ発言も多いし、才能を奪われた選手たちの会話は大人じゃないとわからない笑いもある。

 

 

そして大人にとっては「何も考えずに見れるタイプの作品」です。

映画を見て考察を巡らせたい!とか意見を交換して語り合いたい!って時もあるけど、たまには息抜きするのもいいと思います。

マイケル・ジョーダンの「挑戦する姿勢」に勇気付けられてください。

 

今回はこの辺で。

 

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