カナダを出る準備を着々と進めています。
月末なので家を退去して、それでもまだ仕事があるので残り3日はホステルに宿泊して、という予定なのでちょっとバタバタしています。久々に2日ほどブログさぼったぞ。
というわけで、またかよ!って感じですが、またやります。
多分これが最後の「スピッツおすすめ曲シリーズ」
帰国したらまたライブ行きてぇなぁ〜〜〜。
みんなスピッツ本当にかっこいいからおすすめですよ。
かわいいとかあったかいとかやさしいとかエロいとかもあるけど本当にカッコいんですよ、たまに怖いよ。
そんなスピッツのおすすめ10曲!
以前やった過去2回はこちらです。
目次
- 目次
- 夜を駆ける(10thAl『三日月ロック』収録)
- 幻のドラゴン(13thAl『とげまる』収録)
- 船乗り(23rdSg『遥か』・SPAl『色々衣』収録)
- 恋のうた(2ndAl『名前をつけてやる』収録)
- スターゲイザー(28thSg『スターゲイザー』・SPAl『色々衣』収録)
- ナイフ(1stMiniAl『オーロラになれなかった人のために』収録)
- 空も飛べるはず(8thSg『空も飛べるはず』・5thAl『空の飛び方』収録)
- 俺のすべて(11thSg『ロビンソン』・SPAl『花鳥風月』収録)
- トンガリ'95(6thAl『ハチミツ』収録)
- フェイクファー(8thAl『フェイクファー』収録)
- まとめ
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夜を駆ける(10thAl『三日月ロック』収録)
- アーティスト: スピッツ,草野正宗,石田小吉,亀田誠治,クジヒロコ
- 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
- 発売日: 2002/09/11
- メディア: CD
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「三日月ロック」の1曲め「夜を駆ける」です。
「三日月ロック」というアルバム自体がかなりボリューミーで新しい試みに満ち溢れているのでかなり面白いのですが、「ロック」と冠したタイトルのアルバムでこういうピアノとアコースティックギターでじわじわ始まるバラード、そしてサビへ向かうにつれてどんどん盛り上がる展開など、唯一無二のかっこよさがあります。
スピッツのこういう展開の曲もここから増えていったようなきがする。
駆け落ちを思わせる歌詞も、絶望的な世界から抜け出すためのSF感も含まれていて想像力をかき乱されます。
初めて行ったスピッツのライブでの一曲目がこの曲だったこともありかなり思い出深いですね。
幻のドラゴン(13thAl『とげまる』収録)
- アーティスト: スピッツ
- 出版社/メーカー: A-hi Records
- 発売日: 2010/10/27
- メディア: CD
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「とげまる」から。
CMで聴いたことあるひとも多いんじゃないでしょうか!印象的なサビがめちゃんこ良いのです。
幻のドラゴンという、ちょっと中二病っぽいタイトルながらも、これはおそらくドラゴンを自分自身、もしくは自分自身の恋の気持ちを表現しているように思います。めちゃくちゃラブソングです。
「チェリー」ならば「愛してるの響きだけで強くなれる気がしたよ」
「ロビンソン」ならば「誰もさわれない二人だけの国」
「空も飛べるはず」ならば「君と出会った奇跡がこの胸に溢れてる」
のように、サビで確実にどストレートに表現する名フレーズを持ってくることも多い草野さんの歌詞ですが、
この「幻のドラゴン」は「君に夢中で泣きたい」です。
こんなに的確に、恋する気持ちを表すアーティストがいるか!?!?!?!??
いや、探せばいっぱいいるんでしょうけど、このほんの短い言葉で、ありきたりな言葉の組み合わせで、ここまでぐっとくる歌詞書ける???
本当にすごいです草野マサムネ。
船乗り(23rdSg『遥か』・SPAl『色々衣』収録)
シングル「遥か」のカップリングですね。
スペシャルアルバム「色々衣」にも収録されました。
「遥か」のしっとりとした感じとは対照的にゴリゴリにアップテンポで攻めて来ます。
「色々衣」もめちゃくちゃいい曲詰まってるんですけど、単純にぐーんとテンションが上がるのがこの曲。
骨太なロックンロールのイントロ、Aメロでありながら、サビではしっかりポップに仕上げて来ます。ハーモニカもイカすよね。
このかっこいいサウンドにバッチリハマった歌詞も特徴的。
草野さんは見た目こそあんな感じですが(?)こういう恐怖と背中合わせの冒険に感じるワクワク感だとか、ロマンだとか、男らしい一面を前面に出した曲も多いです。
ただのカップリングにとどまらない存在感というか、世界観的にもアニメの「ワンピース」とかの主題歌でも全く違和感がない感じです。
それでも「遥か」をA面にしたのはきっとスピッツにおけるロックの定義にいろいろと思うところがあったんだろうなぁ。いやタイアップか。
恋のうた(2ndAl『名前をつけてやる』収録)
収録自体はセカンドアルバムになりましたが、スピッツの中でも最古曲と言われている(?)曲です。
ライブでは草野さんがハンドマイクで歌うくらいにはシンプルな構成、とてつもなくシンプルな恋愛の歌詞で、この曲ができたからこそ今のスピッツのスタイルが確立したとも言われています。全ての始まり。ゴッドファーザー。
シンプルな歌詞ながらも、ほっこりするような恋の気持ち、真理のような部分を言い当て前面に出した曲。
草野さんの歌詞にしてはめずらしく比喩も暗喩もないようなストレートさで、カラオケとかで歌うとけっこう恥ずかしかったりもしますが、そこがまたイイ。
僕の大好きなバンドandymoriもライブでカヴァーしています。
スターゲイザー(28thSg『スターゲイザー』・SPAl『色々衣』収録)
「あいのり」の主題歌でしたね。
「あいのり」の主題歌は全てオリコン1位を取っていたためにその記録を破れないとプレッシャーがかかっていたといいながら、こんなヘンテコな曲を作ってしまう草野さんはやっぱりちょっと捻くれている気がします 笑
感覚でいうと「渚」とか「スカーレット」とかの感じというか、ヒットする楽曲のセオリー、ここにこういうAメロBメロサビの構成だとか、サビを一番盛り上げてとか、キャッチーなメロディの展開だとかっていうのをことごとく外しながらもめちゃくちゃいい曲に仕上がっています。
「明日君がいなきゃ 困る」という身もフタもないようなどストレートな歌詞もすごい。
「あいのり」という番組自体には僕個人的にはいろいろ思うことがありながらも、この番組の世界観をしっかりと反映した歌詞になっていると思います。
このずっとじわじわが続いていく展開のなかで「明かされていく秘密」から始まるブリッジ部分の盛り上がりというかエモさもすごいです。
ナイフ(1stMiniAl『オーロラになれなかった人のために』収録)
「ゾッとする系」ですね。
少女の魅力をつらつら語る前半から「3月の君のバースデイには ハンティングナイフのごついやつをあげる 待ってて」という歌詞から「ん?」となり、
その次の
君がこのナイフを握りしめるイメージを
毎日毎日浮かべながら過ごしてるよ
目を閉じて不完全な部屋に帰るよ
いつになっても 晴れそうにない霧の中で
ナイフ 作詞/草野正宗
です。不穏すぎる・・・。
「不完全な部屋」=「君がいない部屋」であるならばストーカーの曲かな?とも思えるし、「ナイフ」はもう男性器の暗喩でしょ、と思います(個人的な見解です)
サビなのかわからないけど、サビの部分もかなり不穏で、どうあがいても素敵で普遍的な恋愛にはならなそうな情景が広がります。血まみれの夢とか。
「サバンナ」というワードからも弱肉強食な世界を想起させますし、やっぱり「叶わない恋愛」から発展してしまった妄想の曲なのかな?と思ってしまいます。
曲自体は極端に抑揚を抑えていて、下手したら眠ってしまいそうになるのですが、オーケストラの旋律も美しいし、歌詞までしっかり聞き取ってみるとホラー的な怖さが含まれていて侮れません。
怖いけどいい曲ですよ。
空も飛べるはず(8thSg『空も飛べるはず』・5thAl『空の飛び方』収録)
「ナイフ」繋がりで!
でもこっちのナイフは素直にナイフだと思うんだよなぁ。
有名なので解説の必要もないくらいですが、スピッツってもうほぼ全曲良すぎて「シングル曲なんてニワカ」とか言ってられません。「ロビンソン」も「チェリー」ももちろん「空も飛べるはず」もすべてがすばらしい。
飛び降り自殺の曲とも言われていますが、真相はどうかわかりません。
飛び降り自殺の曲をこんなポップに、優しく歌えるのもすごいと思う。
「色褪せながら ひび割れながら 輝くすべを求めて」とか「ゴミできらめく世界が 僕たちを拒んでも」とか、社会の敗北者たちに向けるメッセージのような優しさもグッと来ます。
「夢を濡らした涙」とかも、無念の塊みたいな歌詞を内包していながらも、安らかに「ずっとそばで笑っていてほしい」と繋がる展開、もうなんなの。
メロディーと歌詞の組み合わせが素晴らしすぎる、泣ける。
俺のすべて(11thSg『ロビンソン』・SPAl『花鳥風月』収録)
「ロビンソン」のカップリング曲。
歌詞に出てくる「アバンチュール」はアドベンチャーのフランス語らしいです。
(ググったら人妻専門のファッションヘルスしか出てこなくて焦った)
「船乗り」という曲でも語った通り、こういう男らしさを前面に出した曲もたくさんあるのですよ。
「薄い胸を焦がす」と変に見栄を張らないのも、退廃的でクズっぽさを連想させる歌詞が多いのも草野さんらしいです。
それでいてポップで、「歩き疲れてへたり込んだ」ら「白い野菊」が出て来たりもする、ちょっとかわいい曲です。
「俺のすべて」というタイトルが表しているように、燃えるような情熱やクズっぽさや、それでも隠せない優しさとか柔らかさとか恋愛観というのを、変に飾ることなく歌っている曲。ライブでも大人気なのでオススメです。
トンガリ'95(6thAl『ハチミツ』収録)
- アーティスト: スピッツ,草野正宗,笹路正徳
- 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
- 発売日: 2002/10/16
- メディア: CD
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「俺のすべて」が草野マサムネを前面に出した曲ならば「トンガリ'95」はスピッツというバンドを前面に出した曲ですね。
Spitzはドイツ語で「とがっている」という意味で、このアルバムの発売年が1995年。それを合わせて「トンガリ'95」。スピッツのテーマソングとも言えます。
サビはひたすら「とがっている」を繰り返すだけなのですが、楽曲のアップテンポさや激しさもあいまってそれだけでパワーが感じられるかっこよさです。
フェイクファー(8thAl『フェイクファー』収録)
片思いの曲に聞こえますが、ラストのブリッジ部分(大サビ?)は片思いから一歩前進したような感覚も受けます。
ものすごく大好きな女性と出会って、「恋のよろこびにあふれてる」わけですが、その女性の言葉や行動がフェイクであることにも気づいている、というなんだか切ない曲です。
「たとえすべてが嘘であっても」とか「偽りの海に身体委ねて」とか。心から信頼はしていない。「分かち合うものは何もない」と、自分が片思いであることも気づいている。
それでもその彼女の優しさや魅力に取り憑かれて、彷徨う・・・という。
アルバム「フェイクファー」のラストの曲であり、色々と転換点となったこのアルバムにおいて「未来とは別の世界 見つけた気がした」と歌うこの曲は、当時のスピッツ自身も重ね合わせているような気がします。
まとめ
過去3回(今回含め)にわたって10曲づつ紹介して来ました。
まぁそれでも足りないくらい、スピッツっていい曲ばかりです。
AppleMusicとかに入ってないので(他の配信サイトは知らない)(2019年10月よりサブスク解禁されました)アルバムレンタルして聴くことになるのかなという感じですが、どれが一番おすすめかと言われるとやっぱり難しいですね。
「名前をつけてやる」と「花鳥風月」からの選曲が多いのですが、結構聴き手を選ぶアルバムかなぁとも思ったり 笑
やっぱり無難なのは「ハチミツ」とか「フェイクファー」かな?
まぁどれもオススメのアルバムなので、是非とも最終的には全て聴いてほしいなと思います!
みんな、スピッツはいいぞ。