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暗黒ディズニー入門を読みました。

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暗黒ディズニー入門 (コア新書)

みなさんこの本読みました?
僕は購入して1日で読んじゃいました。

 

 

目次

暗黒ディズニー入門 高橋ヨシキ著

この本、限られたページ数でまぁざっくりと、ではあるんですが

ディズニーオタクの人は「うんうんそうだよなぁ、わかるわかる」と言いながら読んで、

ライトな人は「そうだったんだ!」と思いながら読める、非常に面白い本です。

 

ここで触れられているのは
「白雪姫」
「ディズニーランド」
「ダンボ」
「メリーポピンズ」
「ノートルダムの鐘」
「トゥモローランド」
「ジャングル・ブック(実写)」

と、昨年の作品にまできちんと言及する丁寧さです。

特に面白いのが映画「トゥモローランド」についての章。

 

「ウォルトの精神」が曖昧にする未来像 

 予告編や「プルスウルトラ」のイベントで煽って煽って、期待値最大級に上がったこの映画、
観ていて拍子抜けした人たちがかな〜り多かったように思います。

 

ウォルトのエプコット計画や秘密結社プルスウルトラの野望に突っ込んだ内容になるかと思いきや、意外とフワッとしたポジティブハッピーエンドで終わったこの作品が、どうしてこうなってしまったのかについて、高橋さんなりに言及してます。


これは「なるほど〜、言われてみれば・・・」と思ってしまう内容。

 

ウォルトの理想を知っていればいるほど、マニアであればあるほど、そこに気付かされた時に納得してしまうのですね。
現に東京ディズニーランドのトゥモローランドがバズ・ライトイヤーやモンスターズ・インク、スティッチのアトラクションで成り立っていたりする点からも、「未来への希望や理想」「テクノロジー」を表現することの困難さも感じます。
(アトラクション自体にどうこういうつもりはありませんし、ライド&ゴーシークは映画の世界が再現されていてすごく好きです!)

 

EPCOTと映画「トゥモローランド」

ディズニーランドという聖地 (岩波新書)

ディズニーランドという聖地 (岩波新書)

 

 

「トゥモローランド」という映画の舞台である「トゥモローランド」は、ウォルトがフロリダに計画していた「実験的未来都市(EPCOT)」に近い印象を抱かせます。

未来への希望をもつ科学技術者たちが集まって、政治や争いの影響を受けることなく自由に研究し、創造する。

こう書くと聞こえはいいですが、ウォルトが考えたのはもっと現実的でした。

有能な科学者や医者、企業を集めた無駄のない技術開発、無駄のない交通、ゴミひとつない美しく機能的な街。

それはテーマパークのような華やかな世界ではなく、無機質で未来感あふれる「未来都市」でした。

 

ウォルトの時代に描かれたEPCOTのイメージイラストを見ると「未来」や「機能美」を感じはするものの、
映画の「トゥモローランド」みたいなワクワク感は感じられません。

 

ウォルトは本当にEPCOTでよりよい未来が築けると思っていたようですが、その発想は誰の目から見ても無謀そのものでした。

計画が達成しないままウォルトは亡くなり、フロリダの膨大な土地は兄のロイ・ディズニーによって「ウォルト・ディズニー・ワールド」として生まれ変わり、
EPCOT計画はウォルトの当初の計画とは似ても似つかない、楽しいテーマパークとしてオープンしました。

時代は流れるものなので、「未来」を表現することは、いつかは古臭くなってしまいます。
バック・トゥ・ザ・フューチャー part2も、2015年ですし 笑

ウォルトが「未来」を考える時は、なぜか地続きの「生活」や「技術」が常にまとわりついていて、ファンタジーの要素が限りなく失われます。
だから、「トゥモローランド」という映画で一番ワクワクするのは、なぜか「トゥモローランド」でのシーンじゃなく、パリでのシーンです。

この映画を観て良かったと思えたシーン、間違いなくあそこが一番です。

まとめ

話が逸れましたが、「暗黒ディズニー入門」オススメです!

詳しい人的には「もっとちゃんと語ってよ!」と思うところもあるのでしょうが、僕的にはまぁいいんじゃないかなって感じでした 笑

ディズニー好きも、そうじゃない人も、いろんなところに気づかされる本だと思います!

ダンボの章もオススメですよ!  

暗黒ディズニー入門 (コア新書)

暗黒ディズニー入門 (コア新書)

 

 

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