生きていくなんてわけないよ

とあるディズニーオタの要らんことしいの知らんこと言いのブログ

【雑記】「ディズニーを倒したい」と豪語していた某お笑い芸人さんに思うこと。

 

雑記も雑記、雑極まりない文章を垂れ流したいと思います。

 

先日「美術館を作るために3億円の借金をしたから募金しろ」(命令口調で)といったブログがニュースで話題になった彼に関して。

 

このニュースに関しては普通、無一文の人は3億円の借金ができないので(返済見込み=貯金や収入・資産がある)明らかに「俺かわいそうだから助けて」を利用した善意につけ込んだ詐欺なのですが、そこを深く掘り下げるというようなことは、あえてちょっとやめておきます。

(これが返済できるかどうかは番組の企画でもあるそうですし、あんまり盛り上げると彼の思う壺です)

 

彼は以前、「ディズニーに勝ちたい」「『ディズニーの倒し方』が見えてきた」

という風におっしゃっていました。

 

toyokeizai.net

彼のいう

 

これからのエンターテインメントに重要なのは「伸び率をデザインする」ことだと思います。だから、「ディズニーランドに行く」よりも「ディズニーランドをつくる」ほうが楽しいんじゃないかと。 

 

 という言葉はディズニーファンにとってもかなり同意を得られるものです。

実際、多くのディズニーファンが「こういうアトラクションを」「こういうテーマで」「ここにこういうアイデアを」「ここはこうした方が良い」という風に、パークの未来を創造、妄想し意見を自由に交換する様子がtwitterなどでも多く見られ、さらに公式はその予想をはるかに超えた物を提供してきたりして我々を楽しませてくれます。

 

ウォルト・ディズニーという人物が憧れの存在であることは否定しないし、それを倒すという発言はかなり大胆ではあれど、志の高い発言だったのだろうと思います。

 

けれど、先の「3億円募金詐欺」もそうですし、

「お金の奴隷解放宣言」という名の作品のインターネット無料公開、さらにはそれに異を唱える他のクリエイターへの暴言など、本質的な意味では彼は「ディズニーを超えるに値しない存在だ」ということが浮き彫りになってきています。

 

無料公開された絵本作品は、彼自身だけの作品ではなく、かれがプロデューサーのような立場で35人のクリエイターを呼び寄せて作り上げたものです。

彼とクリエイターのようにどのような契約がなされたのかは知る由もありませんが、自分一人で作ったものでもないものを無料公開、ここまではいいとして「無料公開して売れないのであればその作品がその程度の価値しかなかったということ」という旨の発言をしています。

 

その意図がなかったとしても、彼の発言は「漫画村」などの違法アップロードサイトで第三者に勝手に無料公開されてしまった被害者クリエイターへの挑発にも聞こえてきますし、違法アップロードする人々を擁護するような印象も与えます。

彼自身が自分の作品を無料公開する分には全くもって問題はありませんが、その作品に携わったクリエイターたちはどうなるのか。

 

あの絵本の売り上げがどういう契約でクリエーター分配されるのかはわかりません。

おそらく売れなくても彼自身が責任を取るのでしょうからそれはいいのかもしれません。

でも彼は「3億円の借金をしている」「マジで死ぬ」などと堂々と言ってのけます。

 

「詐欺罪」に問われなければそれでいいのか。

それでクリエイターや消費者へのリスペクトもなく好き勝手やって、お金が手に入ればそれでいいのか。

 

結局、彼のいう「ディズニーを倒す」というのは「想像力あふれる作品で人々に夢を与える」ことではなく「創作の分野で金の亡者として名を馳せる」以外の何ものでもないということが明らかになった。

それでは目標としているウォルト・ディズニーという偉大な人物にあまりにも失礼ではないか。

 

儲けることは悪いことではないし、否定はしないが。

 

そのようなやり方で子供に夢を与えることができると思っているのならば、是非考えを改めて欲しい。

 

あなたが「倒す」と豪語する人物は、そんな生半可なものではない。

 

 

補足

ウォルト・ディズニーという人物も、劣悪な労働環境と長時間労働が原因で、実はアニメーターたちからストライキなどを受けたりもしている。

Drawing the Line 米国・アニメ労働運動史

Drawing the Line 米国・アニメ労働運動史

 

 1941年のことで「ダンボ」などが制作された時期でもある。

当時ウォルト・ディズニーはアニメーション業界で最も成功した人物の一人であり、労働組合のわかりやすい標的だった。

労働条件の改善のために従業員たちと直接の対話を求めるも、労働組合がそれを阻止してきたために実現せずスタジオの空気は悪化、ウォルト自身も「労働組合は私の仕事を邪魔するもの」として敵視していた。

 

その後、ストライキは加熱する一方でラテン・アメリカへの親善大使として近しいアニメーターたちを引き連れ南米視察をしたところ、スタジオにウォルトが不在のためストライキの熱は収束し、労働組合とも和解することとなった。

(なお、この時のラテン・アメリカ視察により生まれた映画が「ラテン・アメリカの旅」「三人の騎士」などである)

 

三人の騎士 [DVD]

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彼はクリエイターを軽視するような人物ではない。

彼自身は絵が下手で描けないからと、様々なアニメーターに自分の空想を具現化してもらっていた。

ミッキーマウスを創造したアブ・アイワークスや、黄金期のアニメーションを支えたナイン・オールド・メンの面々、資金面では兄ロイ・O・ディズニーの管理力がなければ立ち行かなかった。

 

ウォルトがディズニーランドの消防署風の建物にアパートを作り住み、朝早くからパークを散歩して、下っ端のキャストを名前で呼び、自ら小さな意見を拾い集めていたというのは有名な話である。

 

情熱がゆきすぎて失敗することもあれど、失敗により考えを改めさせられることも多い。

歴史に名を残すような偉大なアニメーションやテーマパークは一人ではつくれないし、信頼関係が必要不可欠である。

 

いつまでも詐欺まがいを続けていると、きっと痛い目にあうと、僕は思いますよ。

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