生きていくなんてわけないよ

世界を旅するDオタの旅行記/映画レビューブログ

バンクーバーで『The Science Behind Pixar』という展示に行ってきた。

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先日恋人がカナダに遊びにきたタイミングで、

アナハイム・ディズニーランド(L.A,アメリカ)→バンクーバー(カナダ)→ビクトリア(カナダ・今住んでるところ)と旅行してきました。

そのバンクーバー滞在の最終日にバンクーバーの観光スポットであるTELUS WORLD SCIENCEにて開催中の「The Science Behind Pixar」というイベント展示を見てきました。本日はそのレポートを書きたいと思います。

 

2019年1月まで行われているそうなので、ひょっこりバンクーバーを訪れるなんてことがある方は参考にしてみてください。

 

 

www.sun-ahhyo.info

目次

 

 

行く予定のなかったワールド・オブ・サイエンス

バンクーバーにあるテラス・ワールドオブ・サイエンス*1は1986年のバンクーバー万博の際に建てられた建物で、現在は遊びながら学べる体験型の科学館として一般公開されています。

(ロゴには「SCIENCE WORLD at TELUS WORLD of SCIENCE」と書かれていますのでちょっと混乱しますが「サイエンスワールド」でも「ワールド・オブ・サイエンス」でもどちらでも良さそうです。)

Science World British Columbia |

 

 

バンクーバーのガイドブックには必ずと行っていいほど載っている観光スポットでもあるのですが、当初は行く予定がありませんでした。

 

というのも、以前語学学校時代の韓国人の友達とバンクーバーを訪れた時に「ワールド・オブ・サイエンスは1回行ったけど大したことなかったよ」と言われたことが一つと、他の予定が比較的ぎっしりで時間を作れるかどうかわからなかったから。

 

が、前日にバンクーバーのダウンタウンをフラフラしている際、駅のコンコースでこういう広告を見つけてしまい・・・。

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これを見つけたのが5月の18日で、「明日からスタートやん!」と思ったら気になり始めてしまい、思い切って予定にねじ込むことにしました。

 

 

 ワールド・オブ・サイエンスへ

朝は朝食も食べずにホテルをチェックアウトし、荷物だけ預かってもらいグランビル・アイランドというところを観光しました。

そこで重めのブランチ(ロブスター)を食べ、軽くお店を巡った後、バスでサイエンスワールドまで向かいます。最寄りのバス停からは5分ほど歩きました。

 

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こちらがワールド・オブ・サイエンス。

ウォルト・ディズニー・ワールドのエプコットのシンボル「スペースシップ・アース」みたいです。

WDW行ったことないけどな。

行きました。

www.sun-ahhyo.info

 

 

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このワールド・オブ・サイエンス周辺の広場にドチャクソ人がいて「もしかして激混み!?入れない!?初日だから!?」と思っていたのですが、入場列でもなんでもなくみんな広場でポケモンGOしてるだけでした。

 

とはいえワールドオブサイエンスは結構な賑わいで、チケット購入にはちょこっと列ができていました。

 

ワールドオブサイエンスの入場料$25に+$8でピクサーの展示エリアに入れます。

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企画展示は2階にあるので、チケット購入後、正面の階段を登ります。バズ!

 

 

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入り口はこんな感じ。めっちゃ弓向けられてますけど大丈夫ですか。

中での混雑を防ぐためか、一定人数ごとに入って、入ってすぐプレショー映像(?)を見るのでチケット購入時に時間が決められますが、あまり厳密にチェックしてる感じはしなかったので普通に並んだらいいかと思います。中での滞在時間は特に定められていません。

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入り口の隣にはこんなパネルも。

 

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展示ですが、アート展などとは違い写真撮影およびSNSへの投稿が推奨されていました。タグは「 #ScienceOfPixar 」

あの・・・、展示のタイトルと違いますけど大丈夫ですか。

 

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オープニングのビデオがスタート。ビデオはピクサースタジオを巡りながらピクサーでのアニメ製作行われる工程を簡単に説明していました。一瞬すぎて写真が撮れなかったけど、セクハラ疑惑で休職中のジョン・ラセター氏も登場していました。(展示自体はカリフォルニアやボストンなどで2016年から巡回してるらしいので)

写真の方はピクサー・スタジオおよびウォルトディズニー・アニメーション・スタジオの社長、エド・キャットムル氏ですね。

この人はスティーブ・ジョブスとともにピクサーという会社を作った事業者でもあり、CG合成やレンダリングの技術開発などもおこなってしまう、ばりばりの科学者でもあるのです。彼がいなければ今のような映画界全体におけるCG技術の発展はなかったと言われているほど。ディズニーはただのお金儲けの会社ではないのですよ!

 

ピクサー流 創造するちから――小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

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メイキング・オブ・ピクサー―創造力をつくった人々

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ピクサーのアニメ製作を体験!

と、いうわけで映像が終わると展示の本丸に突入です!

入ってすぐにバズ・ライトイヤーと、モンスターズ・ユニバーシティVer.のマイクとサリーが出迎えてくれました。

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が、これらはメインの展示ではなく、展示の主となっているのは「CGアニメーション映画製作における科学技術」の部分。

先ほど見た短いビデオの流れに沿って、それぞれのアニメーション製作工程が詳しく紹介されています。

 

それぞれの分野で、担当のスタッフたちが技術や工程を説明する映像があるのですが、英語かつ専門用語が多いのでそれらは飛ばしてしまいました。

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イラストやコンセプトアートからそのキャラクターがどういう造形なのかを立体的なモデルを作って確認する「モデリング」という作業。これは2Dのアニメでも行われる作業ですね。CGアニメーションはこの立体的な造形をコンピューターに落とし込みます。

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「リッギング」Riggingとは「索具」と訳されるそうです(知らない日本語・・・)つまり船のマストを支えるチェーンやロープなどのことで、CGキャラクターに骨組みを与えることでキャラクターが不自然な動きをしないように制御する役割があるみたいです。

キャラクターにより骨の動かし方も長さも違うので、コンピューターで実際に動かしてみることもできました。普通のキャラクターは人間と同じような関節ですが、イラスティガールなどは軟体動物のようにぐにゃぐにゃに動きます。

 

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ジェシーの顔を用いてCGキャラクターの表情が作れる体験コーナー。眉毛や瞳、瞼などが動かせるのですが、上手に表情を作るのはなかなか難しいです。

 

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「Sets & Cameras」セット(背景)とカメラの部門はバグズライフでした。

昆虫目線のリアリティを出すためにどう演出するか、という感じでミニチュアのセットに複数の角度からのカメラが仕掛けられていて、どう映るか確認できるほか、ミニチュアのセットに穴が空いていて潜り込めるようにもなっており、実際に昆虫目線を体験することができます。

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こんな感じで。

 

バグズ・ライフ MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

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ウォーリー。このオブジェの手前にカメラとルービックキューブが置いてあり、カメラのフォーカスをどこに当てるかという切り替えができるようになっていました。

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カーズは「Facing」かな?

ボディペイントやツヤ加工の説明がされていて、コンピューターで車のボディの色を切り替えたりステッカーを違うデザインにしたりサビを入れたりラメ加工したり・・・という体験ができました。

 

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どこのコーナーか忘れちゃったけど、メリダに出てきたタペストリーの実物が展示されていました。

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カールじいさんは「Lighting」部屋に差し込む光の角度と色を調整することで、一つの背景で時間の流れを表現できる・・・。アニメといえどもリアリティと立体感を演出するためにはライティングは欠かせません。ちなみに、ルームランプの電気もつけることができます。かわいい。

 

 

カールじいさんの空飛ぶ家 MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

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そのライティングに効果をプラスしたのがこのドリー。明るさ暗さを調整することで海の深さを演出したり、ライトに揺らめきを加えることで波に反射する光を表現します。

 

インサイド・ヘッドのコーナーは一連の流れを総復習するような形でした。動画でどうぞ。

 

 

インサイド・ヘッド MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

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楽しかった!!!

写真を撮る余裕もなく楽しんでしまったので、そこまで写真は多くありませんがきちんとレミーもインクレディブルもいましたよ!笑

また、コマ送りでルクソーJr.を動かして撮影してアニメが作れるコーナーなんかもありました。

 

2016年に始まった巡回展示ということなので、ここに登場する映画は「インサイド・ヘッド」までで、「アーロと少年」「ファインディング・ドリー」「カーズ/クロスロード」「リメンバー・ミー」のを用いた展示はありませんでした。(宣伝ポスターにはミゲルのバージョンがあったので詐欺だ)

もし日本にも巡回するようなことがあったら、やはりお台場の科学未来館あたりが妥当なんですかね〜?

 

最初に見たイントロダクションの映像でエド・キャットムルが言っている通り

「映画はコンピューターが作るのではない、人間が作るのだ」

を実際に体験しながら学び、楽しみ、そして未来のアニメーターや科学者を作るきっかけになりそうな展示でした。

かつてのウォルト・ディズニーも当時他の誰もやらなかったトーキーアニメ、カラー長編、ファンタジアサウンド、マルチプレーンカメラやオーディオアニマトロニクスやら、ただ映画を作るだけじゃなく、映画を最高のものにするために最新技術や科学を利用して時には開発もして、映画界を発展させてきた人物です。

そのスピリットは間違いなくピクサーにも受け継がれているなと思いました。

楽しかった!!

 

この後ワールド・オブ・サイエンスの常設展示も1時間ほど楽しみましたが、実際に科学に触れる展示自体も面白いし、子供達が夢中になってはしゃぎまわっている様子も見てて楽しいものでした。

インターネットや他人がつけた評価なんか気にしていちゃだめだね、実際に訪れてみないとね。

 

やっぱりディズニーアニメーションは最高です。

尊い〜〜〜〜。

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大好きなカナシミ。

 

リメンバー・ミー MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

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【追記】日本開催決定!

【東京シティビュー】『PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス』が2019年4月から六本木ヒルズで開催決定! | ニュースリリース|プレスルーム|森ビル株式会社 - MORI Building

 

2019年4月13日(土)~9月16日(月・祝)まで、六本木ヒルズ「東京シティビュー」にて『The Science Behind Pixar』が『PIXARのひみつ展 いのちを生み出すサイエンス』として開催されることになりました。

 

 

本展は、『The Science Behind PIXAR』と題して2015年にボストンサイエンスミュージアムで初開催され、その後アメリカおよびカナダで140万人以上(合計8箇所)を動員した展覧会で、今回の東京シティビューでの開催は、アジア初となります。『PIXARのひみつ展 いのちを生み出すサイエンス』は、実際のアニメーション制作のカギとなる8つの工程を通してPIXARアニメーションを支える科学について学べるハンズオン展示です。モデリングやリギング、アニメーションといった専門的な知識や技術を、『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ニモ』などPIXARアニメーションの人気キャラクターを使って体験することができ、自由研究などにもお勧めです。
2019年7月12日(金)より、いよいよトイ・ストーリーの次なる冒険『トイ・ストーリー4』の日本公開を控えるPIXAR。ぜひこの機会に、その魅力を紐解く『PIXARのひみつ展』をお楽しみください。(森ビル公式サイトより引用)

 

楽しみですね。

 

『2泊3日でアナハイム行ってきた』『恋人とバンクーバー&ビクトリア旅行』

*1:TELUS テラス はカナダの通信事業会社の名前。ネットもスマホもやるNTTやKDDIみたいな感じです