生きていくなんてわけないよ

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ピクサー・アニメーション・スタジオ作品関連記事。

ピクサー初の大ベタなラブストーリー『マイ・エレメント』むき出しの想いを抱えて生きること。

ディズニー/ピクサー最新作『マイ・エレメント』(原題:Elemental)観ました。 ピクサーとしては『バズ・ライトイヤー』以来の作品。 例によって、わざわざ邦題を変えた効果はそんなに無さそうだった。 それよりも日本版ポスターは映画の一番美味しいシー…

『バズ・ライトイヤー』「過ち」に囚われすぎず、変化に適応せよ。

『バズ・ライトイヤー』(原題:Lightyear)ひっさびさのピクサー作品劇場公開でしたが、興行的には残念な結果に終わってしまったみたいですね。 私個人的には、映画を見たタイミングのメンタル的な部分もあり、 非常に励まされる内容にもなっていて、 前向…

地に足ついた大傑作『私ときどきレッサーパンダ』の「赤」に込めた比喩。

『私ときどきレッサーパンダ』(原題:Turning Red)を観た。 観たっつって、観たのは3月の話なんだが、もう全然ブログ書いておらず あの頃はまだ寒かったのにすっかり暑くなってしまった。いかがお過ごしですか。 もう次作の『バズ・ライトイヤー』も公開さ…

ピクサーの監督を語る その7:ピート・ドクター

というわけで、これまで6回に渡り解説してきた「ピクサーの監督を語る」シリーズ最終回。 昨年のdアドベントから書き始めて実に1年かかってしまった。 最後はピクサー・アニメーション・スタジオ現チーフ・クリエイティブ・オフィサーのピート・ドクター氏。…

ピクサーの監督を語る その6:その他

最終回ではなくて、最終回の一個前。 ピート・ドクターCCOは大トリに持っていくので「その他」に含んでいません。 本日は1作のみ携わっている監督たちを語ろうと思います。(あんま語れないかも。) 前回 www.sun-ahhyo.info 目次 目次 ピクサー作品とその監督…

ピクサーの監督を語る その5:ダン・スキャンロン

というわけでいよいよ終わりが見えて来た「ピクサーの監督を語る」シリーズ。 第5回はダン・スキャンロン監督。 前回に引き続き、監督作が2本しかないねぇ。 ちなみにあなたはスキャンロン派?それともスカンロン派?私は今なお迷っています。 前回の記事 ww…

『レミーのおいしいレストラン』芸術家のプライドとウォルト的精神の再定義。

『レミーのおいしいレストラン』は、こと飲食業においては害獣として扱われる「ねずみ」を主人公とした料理アニメだ。 ピクサーアニメーションスタジオ第8作目、『Mr.インクレディブル』のブラッド・バード監督は、当初ヤン・ピンカヴァにより制作がスタート…

ピクサーの監督を語る その4:リー・アンクリッチ

「ピクサーの監督を語る」シリーズ第4回はリー・アンクリッチ監督。 ただ、どうしよう。監督作が2本しかない。 ピクサー初期から編集に携わっており、メインの監督作は2本だけだけども共同監督などで存在感を発揮していた方。 2019年にピクサーを退社したが…

興奮と失望の揺さぶり。Disney+『モンスターズ・ワーク』とは何だったのか。

ピクサー製作『モンスターズ・インク』のその後を描くDisney+リミテッドアニメシリーズ『モンスターズ・ワーク』(原題:Monsters at Work)が2021年7月9日より日本でも配信され、全10話で先日終了した。 かねてからの『モンスターズ・インク』『モンスター…

『あの夏のルカ』大胆な想像力と繊細な心情描写。少年たちが選んだ未来。

非常にシンプルな映画である。 メッセージ性もそれほど強くない。 だからこそ心に訴えかける感動はよりダイレクトなものになる。 2021年6月18日にDisney+で配信開始されたピクサー長編最新作『あの夏のルカ』(原題:Luca)はそういう映画だった。 96分に凝縮…

ピクサーの監督を語る その3:ブラッド・バード

主要な人材の紹介が終わりつつある。 長らくお待たせしてしました。 というわけでこのブログではジョン・ラセター以上に語る機会の多い、ブラッド・バード監督を今回は紹介します。 紹介するっていっても、もっと詳しい人はいくらでもいるのだろうけど。 映…

ピクサーの監督を語る その2:アンドリュー・スタントン

というわけで、第2弾である。 アンドリュー・スタントンはディズニー界隈で有名というより、映画ファン・ドラマファンに有名な印象。 順当に行けば2番目はピート・ドクターだろって感じだが、彼はトリにとっておきたいな・・・という理由で、2番目はスタン…

『ソウルフル・ワールド』が問い直す生きる意味。何者でもないあなたでもいい。

2020年のクリスマス当日の17時。 ディズニープラスにとんでもない作品が投下された。 それがディズニー/ピクサー最新作『ソウルフル・ワールド』(原題:Soul)である。 ディズニー/ピクサーとしてのセオリーは着実に守りながら、 その内容はとても子供向…

ピクサーの監督を語る その1:ジョン・ラセター

ピクサーの、監督について語りたいとずっと思っていた。 ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ作品ほど多岐に渡らず(しかも初期はウォルトの意思が非常に強い)シンプルで、比較しやすいだろうという部分もあり、 CG作品というのもあり作画の癖…

『2分の1の魔法』気づいていないだけで、みんな既に大事なものを持っている。

ディズニー/ピクサー映画『2分の1の魔法』(原題:Onward)の初報を聞いたのは2017年のD23 EXPOだったと思う。 当時はその世界観から「Suberban Fantasy World」というタイトルがつけられていた。 ピクサーとしては2017年の『リメンバー・ミー』以来の、続…

Pixar SparkShorts『ループ』誰もが気持ちよくなれる答えなんて、現実ではなかなか見つからない。

By Source (WP:NFCC#4), Fair use, Link 前回に続き、Disney+で公開されているPixar SparkShortsから今回は『ループ』という作品を紹介する。 Disney+ (ディズニープラス) 発売日: 2020/07/21 メディア: アプリ ピクサー・ショート・フィルム Vol.3 [Blu-ray…

Pixar SparkShortsと『殻を破る』無視されてきた人々にも居場所がある。

By Source (WP:NFCC#4), Fair use, Link サービス開始から約1年。 ディズニージャパンのストリーミングサービス「Disney DELUXE」が2020年6月11日に米国ディズニーのストリーミングサービスと同名の「Disney+」に変貌した。 それにより今まで公開されること…

『Mr.インクレディブル』選ばれし者が、家族の一員となるまで。

『Mr.インクレディブル』(原題:The Incredibles)という作品は、監督ブラッド・バードのかなり私的な作品のように思える。 主人公Mr.インクレディブルこと、ロバート(ボブ)・パーがブラッド・バード本人に重なるのである。 ピクサー作品はピクサーという…

『トイ・ストーリー4』はおもちゃだけじゃなく、あなた自身を許す物語でもある。

やっと『トイ・ストーリー4』が観れた。 仕事が忙しく、ちょっと日常がおざなりになりつつあったこともあって、公開日に休みを入れていないというミスを犯してダラダラと2週間が過ぎてしまった。 おれはもう、本当のトイ・ストーリーを知っている。 — すん@…

【雑記】『ディズニー・ピクサー 20タイトル コレクション』を購入しました。

昨年の振り返りも締めの挨拶もなく、新年の挨拶もそこそこに、普通のブログでゆるくスタートします。みなさんコトヨロっす。 先月、つまり昨年12月のお話なのですが、タイトルのとおり『ディズニー・ピクサー20タイトルコレクション』を購入しました。 ディ…

驚異の映像美と大いなるメッセージ性。映画『アーロと少年』と、ピクサーにかかる期待。

6500万年前の地球に隕石が衝突せず、恐竜が絶滅していなかったら・・・という「もしも」から始まる物語、それが『アーロと少年』(原題:The Good Dinosaur)である。 ピクサー・アニメーション・スタジオ作品第16作目となった『アーロと少年』は、文明が発…

大事だから手を離すこと。『ファインディング・ニモ』の素晴らしさ。

『ファインディング・ニモ』という映画を知らない人はいないと思う。 公開された2003年当時僕はディズニーオタクになる以前の中学生で、「トイ・ストーリー」や「モンスターズ・インク」の面白さは知っていたけど、ほぼほぼ人面魚といった感じの、可愛いのか…

迷子になる感情の行方。ピクサー短編『Bao』であなたは泣くのか、笑うのか。

「インクレディブル・ファミリー」2回目行ってきました、さっき。 カナダの映画館は毎週火曜日ほぼ半額のため、ダウンタウンの映画館夕方の回は満員御礼でした。 前回は郊外のシネコンでIMAXで観たのですが、ビクトリアのダウンタウンは大きい映画館がないた…

バンクーバーで『The Science Behind Pixar』という展示に行ってきた。

先日恋人がカナダに遊びにきたタイミングで、 アナハイム・ディズニーランド(L.A,アメリカ)→バンクーバー(カナダ)→ビクトリア(カナダ・今住んでるところ)と旅行してきました。 そのバンクーバー滞在の最終日にバンクーバーの観光スポットであるTELUS W…