生きていくなんてわけないよ

ディズニーファン向け娯楽ブログ

『ラプンツェル あたらしい冒険』感想

かなり昔に観ていたのですが、『ラプンツェル ザ・シリーズ』を観ていくにあたって録画が残っていたのでもう一度見ました。

 

『塔の上のラプンツェル』短編『ラプンツェルのウエディング』の間の物語、『ラプンツェル ザ・シリーズ』の前日譚、54分の短いアニメですが、ディズニー・チャンネル・オリジナル・『ムービー』扱いらしいですね。

 

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 絵柄

2Dアニメーションっぽいタッチだけど、動きが多分CGですよね・・・いやわかんないですけど。

フル3DCGでやってくれとは言わないけど、もっとなんとかならなかったのかなぁ他の作品との絵柄の差別化はできてるけど。

 

キャラクター

全体的に日本語吹き替えは英語版よりも声のトーンが高く、映画『塔の上のラプンツェル』よりかなりハイテンション。TVシリーズの序章なのでカートゥーン的なジョークや早口展開も多いので、全体的にゴチャッとしてます。

映画に出てきたスナッグリーダックリングの荒くれ者たちも、ちょい役ながら登場(ラプンツェルの友達として普通に城にいる)そしてユージーンもなんの説明もなく普通に城に住んでいる様子。(たぶん無職)

 

まぁこのアニメーションで特筆すべきキャラクターはカサンドラですね。

ラプンツェルの魅力云々よりも、彼女の怪しい魅力のほうがしっかり出ていると思います。

 

ストーリー

プリンセス修行中のラプンツェルは世間知らずのために戸惑ってばかり。戴冠式の会食でユージーンにプロポーズされるが「お城でずっと一緒に」という言葉に再び自由を拘束されてしまうことを恐れ、拒否。ストレスの絶頂に達したラプンツェルはカサンドラとともにお城を抜け出し王国の外へ。

カサンドラに連れられ、女王(母)の命を救った太陽の花の咲いていた場所を訪れたラプンツェルはそこに現れた不思議な石に触れ、なぜか黄金の髪の毛が復活してしまう。

一方、ラプンツェルや王国に恨みをもつ悪党たちが戴冠式に潜入し復讐を企てていた・・・。

 

ラプンツェルの髪が元に戻る+国王とラプンツェルに恨みのある悪党たちとの戦いと二本立てなのですが、一番興味をそそられる「ラプンツェルの髪が元に戻った謎」や「不思議な石の謎」らへんが中盤にあるために後半のトーンダウンが著しい。

ここらへんはじっくりTVシリーズで描いていくんだろうけど、ちらっとTVシリーズを観た限り序盤はまだまだ「プリンセスの日常編」の方が多くて、なかなかついていくのがしんどそうです。

「世間知らずのプリンセス」のくだりなんかは他の作品でアホほどやり尽くされているわけで、ラプンツェルというキャラクターの特性上やらないわけにはいかないだろうけど、それでもどう差別化を図っていくのか・・・。

 

悪党との戦いはバトルっている割には絵柄的なものもあってそんなにアツくはならなかったかな。

 戦闘的な絵面よりもユージーンとラプンツェルの想いのすれ違いだったり、国王の愛情とラプンツェルの束縛からの解放に思い悩む、内面描写とかをもっと描きたかったのかもしれないというのはよくわかる。

18年間塔に閉じ込められていたラプンツェルがやっと手に入れた自由を、すぐにも規制されてしまうのは彼女が納得するはずのないことだし。

 

総じて可もなく不可もなくという1時間だったのですが、本当の評価は『ラプンツェル ザ・シリーズ』に持ち越しという感じですかね。

 

 

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『ちいさなプリンセス ソフィア』第2話「おしろのパジャマパーティー」感想

おしろのパジャマパーティー

完結まで見届けられるか、そこまで興味が持続するかわかりませんが、ゆっくり追いかけます。

子供向けアニメのむず痒さこそあれ、今のところは大人(おっさん)が見ても面白いです。

 

おしろのパジャマパーティー
 

 

前回の感想

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プリンセス世界にも「パジャマパーティー」がある。

大人にしてみれば出オチ感というか、タイトルオチ感っていうか・・・ここがいちばんびっくりしましたけど、調べてないけどもしかしたら王室世界にも「パジャマパーティー」は実在したのかもしれないし・・・そもそも「パジャマパーティー」という風習がいつ頃生まれたのかもよくわかんないですが。

 

これしかも村の出身のソフィアがパジャマパーティーの概念を持ち込んだとかでなく、王室の伝統のパジャマパーティーにソフィアが村の女の子たちを招待してしまって大変!という展開なのが余計に面白かったです。王国の執事たちが大真面目にパジャマパーティーを企画しているのも・・・。

 

ソフィアばっかり責められてかわいそう

ソフィアの(血の繋がりのない)姉のアンバーが1話にちょい役で出てきたヒルデガード姫とクリオ姫という2人のプリンセスを招待、ソフィアは村の娘ルビーとジェイドを招待する。

「プリンセスらしい」おしとやかで静かで優雅なパジャマパーティーをしたいアンバーたちと、初めてのお城にはしゃぐルビーとジェイドの奔放さに挟まれて苦悩するソフィア。

自分が招待した責任感からルビーとジェイドに「プリンセスらしくして」とお願いしてしまったことでふたりとソフィアの仲も険悪になってしまい・・・という話。

 

観ている側としたらツンツンしているアンバーたちもなかなか気にくわないし、村の娘たちもせめてもっと謙虚に振舞って欲しいと思ってしまうなかで、ソフィアだけが正義という感じだった。

ママ(女王)からの助言も言ってることは正しいのだけど、ソフィアの責任を問う内容でなんだかソフィアがかわいそうになってくる。

 

お話のテーマは「人に合わせて変わる必要はない」「自分の都合のために人を変えようとしてはいけない」なのだけど、こういう板挟みの存在になってしまうと、大人でも難しいよねぇ。

 

ほんでセドリックさんの存在感の薄さ。なりふり構わず「ソフィアからペンダントを奪おう」とか言っちゃうのでイマイチこの人のキャラが掴めていない。他のエピソードではめっちゃいい人だったし。

曲がりなりにもお城に滞在している大人なんだから魔法でさっと倒れたチョコレートファウンテンを処理してくれても良かったのに。

セドリックさんに仕事を依頼するとき王様が露骨にセドリックさんの不平を無視したり女王とイチャイチャしながら部屋を出ていったのがウケた。

 

 

ヒップ・ホップのスピリット

時代設定どないなっとんねんというツッコミも、もはやすべてがファンタジーのソフィアの世界では通用しない。ユニコーンいるし。

 

一応中世らしき世界観の舞台ではあるものの、黒人のプリンセスも村娘も登場するし、劇中村娘たちがボイスパーカッションでリズムを刻み、ラップ調で「おしろのパジャマパーティー」のリリックを披露する。

米国製とはいえ、10歳までの幼児から子供向け、しかも女の子キャラクターがメインのアニメーションで、おそらくジョークではない大真面目なノリでヒップホップが披露されて衝撃だった。

日本でも徐々に、という感じではあるけど、もう米国では完全にヒップホップの文化がポピュラーミュージックとして根付いているんだなと実感。

これ日本語吹き替えだとこのノリが全然活かしきれていないので、このシーンだけでも英語で見てほしい。

 

劇中曲に関しては英語だとかなり聴けるクオリティに化けるので、英語勉強中の人とか英語で観るソフィアは本当におすすめです。eo光TVでは字幕が出ないのがつらいけど。

 

 

ちいさなプリンセス ソフィア/はじまりのものがたり [DVD]

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 第2話も今の所DVD収録はなし。

 

 

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『ちいさなプリンセス ソフィア』第1話「プリンセスのすること」感想

プリンセスのすること (にほんごうた) [feat. 菊地ゆうみ & 杉山あいり & 近木裕哉 & 壹岐紹未 & 永井寛孝 & 丹宗立峰 & 根本泰彦 & リコ]

我が家はインターネット契約と同時に  CS契約も行ったため、ディズニーチャンネルが映るんですがちらほら映画やパーク特番を見るくらいにしか使ってなかったんですね。

 

それが、両親が実家を出て祖母の家に住むことになったタイミングで、僕が家のインフラのもろもろの支払いを引き受けることになりまして。

カナダ滞在中も(家には誰もいないがどうせ帰国するし、解約するとそれはそれで高くつくので)支払い続けてきたのですが、帰ってきて「せっかく自分でお金を払ってるんだから見ないと勿体無い」という気持ちになったので、ちょこっとづつですがディズニーチャンネル系のTVシリーズもチェックして、細々と感想を書いていこうと思います。

 

もう面倒くさいのでタイトルもシンプルな感じで、TVシリーズなので記事内容も短めにしていこうと。

これから仕事が始まったらどうなるかはわかりませんが、続けれるだけ続けていこうかと思います。

 

というわけでまずは『ちいさなプリンセス ソフィア』の第1話から。

これ現時点で120話近くあるらしいんだけど俺大丈夫かな・・・。

 

第1話だけど1話じゃ無かった

 

で、いきなりなんだけど「第1話」でありながらキャラクター紹介などが特になく始まってしまいました。

調べたところ、第0話にあたるスペシャルエピソード「はじまりのものがたり」というのがあるらしく、それが実質の第1話にあたるとか・・・。

ちいさなプリンセス ソフィア/はじまりのものがたり [DVD]

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ソフィア自体は有名なのでどういう経緯でプリンセスになったのかとかは漏れ聞いていて知っているのだけど、他のキャラクターたちがまだよく掴めてないのよねぇ。

 

再放送の予定も今の所ないし、ディズニーチャンネル系のTVシリーズはblu-ray Boxとか全く期待できないのでDVD買っちゃおうかな。

 

(追記)

買いました。

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感想

ここから感想です。

いきなりペガサスとか出てきて「お?お?お?」ってなった。

ソフィアたちが住む世界には「ペガサスダービー」というスポーツがあるらしく、ソフィアたちが通う魔法学校にも子供向けのチームがあり、ソフィアはそれに参加したいと考える。

ところが「ペガサスダービー」は男の子のスポーツだから女の子のソフィアには無理だと、いきなり男女差別・ジェンダーロールのテーマを盛り込んでくるのは結構衝撃的だった。

これ対象年齢10歳くらいまでよ??

 

男の子の妨害を受けながらも、兄や母、動物たちの励ましで自信をつけてレースに挑戦し、見事勝利。

レース展開に多少無理はあるものの、子供向けアニメなのでOKだし、ジェンダーロールの呪いを見事打ち破る爽快感はとても良い。

 

最初に公開されたのが2012年ということで、やっぱりディズニーのポリコレ意識の敏感さというか、瞬発力がすげーなと思ったのでした。

日本でも子供の頃から、親子で、特にパパと一緒にこの作品を見ることで、こういう「呪い」から解放されていってほしい。

僕は見てないですが、日本でも「プリキュア」とかはそういうところに敏感に対応して作ってるという話も聞くので、これからどんどんいい影響が広がればいいなと思います。

 

なんか普通に感動してしまった。

いいお話でした。

 

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『ハイスクール・ミュージカル』は「青春」以外の何物でもない。

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20世紀FOXの『グレイテスト・ショーマン』を観て、僕はいまいちピンとこなかった、というのは以前このブログでも話した通りだ。

 

ストーリーの力押し具合にも冷めてしまったし、みんなが高評価する音楽の部分も、そんなに興奮しなかったところがある(ヒュー・ジャックマンとザック・エフロンのデュオの曲と、ザックとゼンデイヤのシーンはめちゃくちゃテンションが上がった)

 

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この映画を観て思い出した1作がある。

 

ディズニーチャンネルオリジナルムービー『ハイスクール・ミュージカル』だ。

 

 

僕はこの映画が好きで『ハイスクール・ミュージカル』は最高の映画だと思っていた。

僕が大学生になり、改めて見返すまでは。

 

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目次

 

『ハイスクール・ミュージカル』とは

『ハイスクール・ミュージカル』(原題:High School Musical)は前述の通りディズニーチャンネルオリジナルムービーで、いわゆる劇場公開がなくテレビ放送されるためだけに作られた映画である。

『グレイテスト・ショーマン』に出演しているザック・エフロンの初主演作だ。

監督は現在『ディセンダント』のシリーズを製作しているケニー・オルテガ。

 

バスケの天才少年トロイと、数学の天才少女ガブリエラが大晦日パーティのカラオケ大会で偶然デュエットしたことをきっかけに恋に落ち、音楽に目覚め、校内の演劇部主催のミュージカルに挑戦しようとする物語である。

 

全編に渡り「常識にとらわれずに、自由に好きなことをやること、何も恥ずかしくはない」というメッセージが込められており、アメリカのハイスクールらしいテンションの高さ、明るさと物語のテンポの良さ、楽曲の軽快さなどが魅力である。

トロイ役のザック・エフロンとガブリエラ役のヴァネッサ・ハジェンズが当時ガチで交際していたことも話題になっていた。(現在は破局)

そんなこともあってか、恋愛シーンの演技のヴァネッサ・ハジェンズの演技は完全なる「恋する乙女」の瞳で、とても素晴らしかった。

 

これまで「ハイスクール・ミュージカル2」「ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー」(原題は3)と続編が公開されており、「ザ・ムービー」はその名の通り劇場公開もされた。

 

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青春バイアス

 

『ハイスクール・ミュージカル』がNHKで放送されていた時僕は高校生3年生だった。

学園祭のシーズンにクラスメイトの女の子が『ハイスクール・ミュージカル』のDVDを持ち込み、ストーリーはオリジナルだがラストには「We're All in This Together」を歌って踊る劇をやった。

 

事もあろうに僕はクラスの文化委員で、行動力のある女子たちに必死に食らいつきながらも、わりと真面目にクラスを学祭のステージ部門の優秀賞に輝かせるために努力していた。

当時はクラスのリーダー的グループ(別にイジメがあったわけじゃないが)のうちのひとりと付き合っていたし、なんというか今冷静に考えてもあれは結構「リア充」だったんじゃないかと思う。

 

なんなら高校1年の途中までバスケ部だった。

受験を控えピリピリし始める中でいっさい手を抜かなかった学園祭。

そんでもってクラスメイトとの恋愛。

そんな中で観た「ハイスクール・ミュージカル」

劇中でクラスみんなで踊った「We're All in This Together」

 

いろんな要素が重なって青春バイアスがかかり、この「ハイスクール・ミュージカル」というテレビ映画を「最高の作品」として認識するようになっていた。

 

大人になって

大学生の頃だと思う。

CDショップの3本買えば1本1000円コーナーで僕は「ハイスクール・ミュージカル」のDVDを見つけた。

懐かしいなぁと思って買って、ワクワクしながら観た。

 

だけど、イマイチピンとこない。

ミュージカル的な展開を差し引いても、やっぱり物語が唐突すぎるような気がするし、なんかちょっと安っぽく、寒い。

 

あれから色々な映画を見るようになったから、冷静に映画を判断できるようになったとも思うのだけど、それ以上に僕は、もう当時のようなときめきを持ち合わせていないんだなと気付かされた。

 

大学に入ってから付き合っていた恋人とも別れ、オタク活動は加速し、周りの人間がどんどんオシャレになる中でなんとなくダサいまま大人になってしまった。

誰がどう見てもリア充ではない。

 

「最高の映画」だと思っていた「ハイスクール・ミュージカル」その時初めて自分の中の青春バイアスによって作り上げられたものであるとわかった。

 

それでも「We're All in This Together」で泣いた。

それからまた数年後、今から2〜3年前だと思う。たまたま登録していたdTVに「ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー」が入っていて、「そういえば観てないな」と思って観た。

 

「2」はディズニーチャンネルで放送していたのを観たけど、とりあえずシャーペイがウザかった記憶しかなく、「1」の青春バイアスにも気付かされた後だったので、それからかなり興味が薄れていたのもある。

ほとんど期待せずに「ザ・ムービー」を観た。

 

やっぱり、というかなんというか。

物語は唐突なのに単調で、「1」とも「2」ともそれほど大きくクオリティやスケールが上がった感じもしない。

 

それでも、最後の卒業のシーンではわんわん泣いた。

アレンジされた「We're All in This Together」でもろもろがフラッシュバックして、心をぶわっと揺さぶられた。

 

そしてグレイテスト・ショーマン

差別を描くミュージカルとしては、僕としてはまたまた同じくザック・エフロン主演の「ヘアスプレー!」が傑作だと思っている。

 

まぁ、それはそれとして、『グレイテスト・ショーマン』にはザック・エフロンのほか、同じくディズニーチャンネル出身のゼンデイヤが出演している。

19世紀のアメリカを描いた劇中、ザック演じるフィリップは黒人であるアンとの恋愛を両親に非難される。

「グレイテスト・ショーマン」が差別に反対し立ち向かうという展開ではなく、いろんな問題を放置しながら、あくまでもゴリゴリのエンターテインメントで押し通すような形で物語を完結させたのはちょっと残念ではあるが、ザックとゼンデイヤのシーンはやはり美しく、まだ幼かった彼らとともに歳を取ってきた自分にとってもグッとくるシーンである。

それ以上に、この物語を観た後に「ハイスクール・ミュージカル」を観ると、白人と黒人の恋愛が、基本的にはなんの違和感もなく受け入れられているということにほっこりする。

もちろん現在でも差別は絶えないけれど、前提として「なんらおかしいことではないと言える」というのが100年先では約束されている。

 

Twitterを観ていると、年齢関係なくみなさん楽しんでいるので、単に自分に合わなかったというだけだろう。

お金のかかり方が全然違うので当然クオリティとしては「グレイテスト・ショーマン」のほうが上だ。

僕自身10代の頃、それこそ「ハイスクール・ミュージカル」を観ていた頃にこの作品を観ていたら大絶賛していたかもしれない。

 

作品の内容こそ、ミュージカルというところ以外被るところがないこの2作だけど、僕の中では比較的延長線上にあるし、なんとなく似たような立ち位置にある。

 

考えが変わるかはわからないけど、みんなが、絶賛していると、やはり改めてもう一度観てみたい気になってくる。

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まとめ

 

「ハイスクール・ミュージカル」は大した作品じゃない。

映画をそんなにたくさん観ていないような、青春真っ盛りの若き子供達に向けて作られた映画だ。

20代後半の僕らが観るとやっぱり陳腐に思えるかもしれない。

それでも「ハイスクール・ミュージカル」が大好きだという事実は消えないと思う。

 

あの青春時代というのは、すごく不器用で、まぬけで、必死で、愛おしくて、大切な時間だった。

 

今高校生の人たちにはぜひ、自身とトロイやガブリエラを重ね合わせて観てほしい、青春してほしい。彼らにはもう「ディセンダント」という新たな青春があるのかもだけど。

大人になってからも楽しめる皆さんはぜひそのままキラキラした気持ちを持ち続けていてほしい。

 

 

 

余談だけど、D23 EXPO 2017のアラン・メンケンコンサートが始まる前の会場でBGMでこの曲が流れて、みんなが歌い始めて大合唱になったんだよ。

やっぱり、みんなにとっても青春なんだ。

 

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