生きていくなんてわけないよ

ディズニーファン向け娯楽ブログ

ディズニー映画

『トレジャー・プラネット』はたぶん史上最高のディズニーアニメーション。

『美女と野獣』とか『アラジン』とか『ライオン・キング』とか、ここ5〜6年だったら『アナと雪の女王』とか『ベイマックス』とか『ズートピア』とか。 ディズニーは時々、観ていて本当に文句のつけようがないくらい頭から終わりまで面白いアニメーションを作…

『2分の1の魔法』気づいていないだけで、みんな既に大事なものを持っている。

ディズニー/ピクサー映画『2分の1の魔法』(原題:Onward)の初報を聞いたのは2017年のD23 EXPOだったと思う。 当時はその世界観から「Suberban Fantasy World」というタイトルがつけられていた。 ピクサーとしては2017年の『リメンバー・ミー』以来の、続…

本当の『ピートとドラゴン』を僕はまだ知らない。

長らく日本ではVHSを最後にソフト化が実現しなかった作品『ピートとドラゴン』 かねてよりディズニーチャンネルにて吹き替え版の放送があったり、配信サイトにて有料レンタルが可能だったりしたようだが、 ディズニーデラックス(現ディズニープラス)の到来…

Pixar SparkShorts『ループ』誰もが気持ちよくなれる答えなんて、現実ではなかなか見つからない。

By Source (WP:NFCC#4), Fair use, Link 前回に続き、Disney+で公開されているPixar SparkShortsから今回は『ループ』という作品を紹介する。 Disney+ (ディズニープラス) 発売日: 2020/07/21 メディア: アプリ ピクサー・ショート・フィルム Vol.3 [Blu-ray…

Pixar SparkShortsと『殻を破る』無視されてきた人々にも居場所がある。

By Source (WP:NFCC#4), Fair use, Link サービス開始から約1年。 ディズニージャパンのストリーミングサービス「Disney DELUXE」が2020年6月11日に米国ディズニーのストリーミングサービスと同名の「Disney+」に変貌した。 それにより今まで公開されること…

『チキン・リトル』どう遠回りしても最初から答えは出ている。

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ作品で、最も失敗作と言われているのが『コルドロン』という映画なのは以前このブログでもお話しした。 実はディズニーファンからも映画ファンからもことごとく嫌われている映画がもう一本ある。 それが今回…

『野性の呼び声』監督クリス・サンダースがこだわった「犬視点」の物語。

僕が『リロ・アンド・スティッチ』の大ファンであることは、 このブログを日頃からご覧になっている方には もしかしたら周知の事実かもしれない。 『リロ・アンド・スティッチ』という映画はディズニーのアニメーターであった クリス・サンダースによってキ…

『わんわん物語』冒険よりお家が一番。たとえポリシーを曲げても。

ディズニー映画といえば、夢・魔法・大冒険映画というイメージが強くあるが、意外と「お家が一番」的な映画を作っている時期がある。 ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ第15作目『わんわん物語』もその一つである。 だがこの物語、中盤とエン…

『プリンセスと魔法のキス』ディズニーの絶対に負けられない戦い。

『プリンセスと魔法のキス』はいいぞ。 いつもは締めに使っている言葉を今回はど頭に持ってきた。 もうこのブログで何度目かわからないくらい褒めているこの映画『プリンセスと魔法のキス』まじで名作なのに、やっぱりどうして、なかなか日本では知名度がイ…

『Mr.インクレディブル』選ばれし者が、家族の一員となるまで。

『Mr.インクレディブル』(原題:The Incredibles)という作品は、監督ブラッド・バードのかなり私的な作品のように思える。 主人公Mr.インクレディブルこと、ロバート(ボブ)・パーがブラッド・バード本人に重なるのである。 ピクサー作品はピクサーという…

『フォード vs フェラーリ』マシンに情熱を注ぐ男たちの戦い。

20世紀FOXがディズニーに買収され、初めての映画がついに日本公開となった。 それが本作『フォード vs フェラーリ』である。 本作は2018からの本格製作開始であるから、ディズニーによる買収(2019年3月)以前から企画が動いていたことは間違いないが、昨年…

2019年公開のディズニー映画を振り返る

というわけで2019年に(日本)公開予定だったディズニー映画が全て公開されました。 ぶっちゃけ今年は見れなかったやつもあったりするのですが、今年はもう劇場へは行けないだろうなというのもあり、ここらで振り返ってみますね。 というわけでディズニーか…

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』ヴィジョンなき「リレー小説型」映画の惨敗。

スカイウォーカー・サーガと名付けられた『スター・ウォーズ』のスカーウォーカー一族を巡る全9部作が、エピソード9にあたる最新作『スカイウォーカーの夜明け』にて幕を閉じた。 前作のライアン・ジョンソン監督エピソード8『最後のジェダイ』はこれまでの…

ついに映画『カントリーベアーズ』を観ました!【カンベアドベント】

正直カンベアにわかです、こんばんは。近頃はスカイウォーカーの夜明けのネタバレが怖いですね。 昨年に引き続きCountry Bear Theater Blog Advent Calendar 2019に参加させていただくことにしました。 adventar.org 昨年はこんな記事で参加しました。 www.s…

ふつうに、きちんと、力強く。『アナと雪の女王2』だから描けた成熟。

『アナ雪2』(『アナと雪の女王2』 原題:Frozen Ⅱ)観ました。休み入れてたわけじゃなかったのですが、運良く休日になり公開初日に。テンション上がってIMAX字幕とドルビーアトモス吹替で2回観ちゃった。 良かったね。楽しかったね。 もうなんていうか、語…

最早、怖いものなし。『マレフィセント2』があまりにも自由すぎて。

2019年ディズニーにおいて誰も期待していない映画オブ・ザ・イヤー『マレフィセント2』が公開された。 関係ないが、映画の原題は『Maleficent:Mistress of Evil』と2表記ではなく副題が付いている。普段は「2」などナンバリングのついた映画にクソ邦題サブタ…

『トイ・ストーリー4』はおもちゃだけじゃなく、あなた自身を許す物語でもある。

やっと『トイ・ストーリー4』が観れた。 仕事が忙しく、ちょっと日常がおざなりになりつつあったこともあって、公開日に休みを入れていないというミスを犯してダラダラと2週間が過ぎてしまった。 おれはもう、本当のトイ・ストーリーを知っている。 — すん@…

実写版『アラジン』は本当に必要だったのか。

実写版『アラジン』を観た。 ディズニーによるアニメ版をベースとして、ディズニー自身が実写化リメイクを行うこのプロジェクトの最新作。 アラジン MovieNEXコレクション [Blu-ray] 発売日: 2019/10/09 メディア: Blu-ray 目次 目次 そもそも実写化は必要か…

ディズニーオタは今のうちに『ダンボ』のblu-rayを買っといたほうがいいんじゃない?という話

とうとう、その時が来てしまった。 boardwalktimes.net 全米11/12ローンチのDisney+で『Song of the South』(1946・邦題『南部の唄』、全米では1986年以降の再公開なし)の配信はなく、『Dumbo』(1941・邦題『ダンボ』)もジム・クロウのシーンは編集カットさ…

圧倒的映像美と情報量のジレンマ『ドクター・ストレンジ』

人生初のIMAX 3D体験は『ドクター・ストレンジ』だった。 マーベル・シネマティック・ユニバース第14作目。『アベンジャーズ』映画はすでに2作作られ、その鉄壁と思われていたチームは『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』で崩壊する。ヴィジョン、スカー…

無印/アメスパ/MCU/スパイダーバース…ややこしい4種類の『スパイダーマン』映画の話。

『スパイダーマン:ホームカミング』初の地上波放送!と『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』日本先行上映決定!と先日アカデミー賞長編アニメーション部門受賞した『スパイダーマン:スパイダーバース』のblu-ray発売決定!とスパイダーマン映画が盛…

【ネタバレ版】それぞれの長すぎた旅の終わり。『アベンジャーズ/エンドゲーム』

『アベンジャーズ/エンドゲーム』は『インフィニティ・ウォー』以上に語りつくせない思いが生まれる映画だと思う。 大方のファンが「『エンドゲーム』内で彼らが何をするのか」の予想はだいたいついていた一方で、そのプロセスや目的、様々に仕掛けられたサ…

それぞれの長すぎた旅の終わり。『アベンジャーズ/エンドゲーム』

『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観た。観てしまった。 マーベルコミックスのキャラクターたちを同一世界観で共演させる映画シリーズ『マーベル・シネマティック・ユニバース』の11年、21作品の総まとめとなる本作。 総まとめといっても、シリーズ自体は…

MCUを一切見ていない人が『アベンジャーズ/エンドゲーム』を見るための総解説・フェーズ3

前回の続き。 www.sun-ahhyo.info www.sun-ahhyo.info 今回はフェーズ3。『アントマン』以降の作品を紹介します。 重要登場人物の☆はおそらく『アベンジャーズ/エンドゲーム』に登場するであろう人物を表しています。 ストーリー重要度はあくまで『エンド…

MCUを一切見ていない人が『アベンジャーズ/エンドゲーム』を見るための総解説・フェーズ2

前回の続き。 www.sun-ahhyo.info 今回は『アベンジャーズ』以降のフェーズ2からの作品! 重要登場人物の☆はおそらく『アベンジャーズ/エンドゲーム』に登場するであろう人物を表しています。 ストーリー重要度はあくまで『エンドゲーム』を見るにあたって…

MCUを一切見ていない人が『アベンジャーズ/エンドゲーム』を見るための総解説・フェーズ1

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公開まであと1週間をきっています。 というわけで「今更だけど一作も見ていない」人へ向けて「MCUを一切見ていない人が『アベンジャーズ/エンドゲーム』を見るための総解説」をやります! 果たして公開までに間に合うのか…

『スター・ウォーズ/エピソード9』でスカイウォーカーは概念となるのか。

スターウォーズ熱というのは僕にとっては浮き沈みの激しいもので、基本的には大好きなコンテンツなんだけど、ディズニーもピクサーもマーベルも追いかけている中でスターウォーズだけ常にフルスロットルで熱中していることが難しい。 それでもやっぱりティザ…

『マレフィセント』は僕が思う「公式が解釈違い」の究極系。

『マレフィセント』の続編が公開される。しかも、今年。 Angelina Jolie returns in Maleficent: Mistress of Evil. Coming to theaters October 18, 2019. pic.twitter.com/TX4C2bpEnw — Maleficent: Mistress of Evil (@Maleficent) 2019年3月6日 突然のニ…

ディズニー史上最もありえない大問題作、実写版『ダンボ』がぶち壊してしまったものとは。

2019年3月29日、ティム・バートン監督による実写版『ダンボ』が公開された。 「ティム・バートン監督」そして「ダンボ」のリメイク、というダブルビッグネームのネームバリューを一身に背負った本作は珍しく日米同時公開。 日本では巨匠、大ヒット作連発の売…

電気グルーヴ・ピエール瀧 逮捕についての雑感とディズニー関連のまとめ

ミュージシャン、俳優として活躍する電気グルーヴのパフォーマー・ピエール瀧さんがコカイン使用の疑いで逮捕されました。 尿検査の結果は黒、本人も20年以上前からの常習を認めていて、正直救いようがありません。 逮捕のニュースは波紋を呼びました。 ピエ…